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【ワシントン佐藤千矢子】ラムズフェルド米国防長官は14日の上院歳出委員会で、
米軍がイラク戦争で、殺傷能力の高いサーモバリック(熱圧)弾頭を搭載したヘリコプター
発射型の空対地ミサイル「ヘルファイア」(地獄の業火)を初めて使用したことを明らかに
した。従来の対戦車ミサイル・ヘルファイアを増強し、サーモバリック弾頭を搭載したもの
で、新型ミサイルと位置づけている。
同ミサイルは、建物や洞くつを破壊せずにそこに潜む人々を熱風と衝撃波で殺害する。長
官は「建物の上層階を傷つけずに1階部分を破壊することができ、隅々まで届く。洞くつ、
壕や、いくつもの部屋からなる強固な複合施設に隠れている敵の部隊を攻撃する能力があ
る」とミサイルの威力を強調した。
イラク戦争では、米海兵隊の攻撃ヘリ「コブラ」が同ミサイルを使用した攻撃を行ったと
いう。
米軍は、対アフガニスタン戦争で、洞くつに潜むアルカイダ兵らを一掃するため新型のサ
ーモバリック爆弾を初めて使用した。今回の新型ミサイルに搭載されたサーモバリック弾頭
は同爆弾とは異なるが、同様の殺害効果があるという。
国防総省は、サーモバリック弾頭の開発に1480万ドルを投じた。ミサイル1基あたり
の値段で見ると、基本的なヘルファイア・ミサイルは約5万7000ドルだが、弾頭搭載に
約3万5000ドルかかっており、新型ミサイルは計約9万2000ドルとみられる。
[毎日新聞5月15日] ( 2003-05-15-10:16 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030515k0000e030015000c.html