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05/13 19:10 和平協定が事実上崩壊へ インドネシア・アチェ州 外信79
【ジャカルタ13日共同】インドネシア・アチェ州の独立紛争を
めぐり、同国政府と独立派武装組織「自由アチェ運動」(GAM)
が昨年十二月に調印した和平協定プロセスが事実上崩壊することが
確実になった。
GAMの協定違反を非難してきた政府は、条件付きで協定に基づ
く対話の枠組み内での問題解決を提案していたが、政府が設定した
十二日の期限までに納得できる回答がなかったとして、近くGAM
制圧の軍事作戦を開始する方針を固めた。
政府は「和平協定は破棄しない」(ユドヨノ調整相)とし、対話
による問題解決の道を残すとしているが、GAMとの歩み寄りは不
可能な情勢で、協定は有名無実化し、和平実現は遠のくことになる
。
国際非政府組織(NGO)が仲介する和平協定は、二月九日から
の非武装化が相互の不信などから実現せず、いったん激減した武力
衝突などによる死者も四月には約百人と急増した。
独立を最終目標とするGAMは「停戦状態」を利用し独立運動を
活発化。住民から「税金」として資金を集め、武器調達も続けるな
どしたため、政府は態度を硬化。
協定に関する最高機関「合同評議会」の開催が先月末に予定され
ていたが、GAMが開催場所や日程について再三、注文を付けたこ
とから政府が出席を拒否した。
政府は合同評議会開催の条件として、協定で今後の和平協議の出
発点とされた特別自治法の即時受け入れなどをGAMに迫っていた
。
軍事作戦が不可避となり、十二日には仲介役NGOの停戦監視要
員として派遣されていたタイなどの軍人も現地から撤退。
政府は、国会との協議を経て、今週中にも治安回復や人道支援な
どの四項目からなる「統合作戦」実施のための大統領令を出す予定
だ。
(了) 030513 1909
[2003-05-13-19:10]
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