現在地 HOME > 掲示板 > 戦争34 > 109.html ★阿修羅♪ |
|
【マニラ井田純】フィリピンのアロヨ大統領は13日、南部のイスラム武装勢力、モロ・イスラム解放戦線(MILF)に対し、一般市民への攻撃をやめるよう求め、「6月1日までに履行しなければテロ組織とみなす」と通告する声明を発表した。アロヨ政権はこれまで、MILFとの対話による和平路線をとってきたが、最近の爆弾テロ続発を受け、最後通告を突きつけた形となった。
南部ミンダナオ島では、2月に北コタバト州のMILF拠点をめぐって国軍と大規模な衝突が起き、これをきっかけにMILFの活動が激化。以降、同島の空港や港、市場などで一般市民が犠牲となる爆弾事件が頻発している。治安当局はMILFによる爆弾テロとみて警戒を強めているが、MILF側は一連の事件への関与を否定している。
大統領はまた、声明で、MILFに対し、同国のアブサヤフやインドネシアなどで活動するジュマ―・イスラミア(JI)、アルカイダなど、米国が海外テロ組織に指定しているイスラム過激派と無関係であることを示すよう要求した。
政府とMILFは、和平合意に向けた非公式折衝を継続してきたが、情勢の緊迫を受け、先週にクアラルンプールで予定されていた予備交渉は中止となった。政府はこれまで、和平交渉を理由にMILFに対する米国のテロ組織指定を求めてこなかったが、今回の最後通告の行方次第では、米軍を巻き込んだMILF掃討作戦に踏み切る可能性も出てきた。
[毎日新聞5月13日] ( 2003-05-13-18:37 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030514k0000m030021000c.html