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【ロンドン=横田一成】英国の国際戦略研究所(IISS)は13日、世界の安全保障情勢をまとめた年鑑「戦略概観」を発表した。北朝鮮を巡る問題の解決には、多国間協議が重要と指摘した。ただ、米朝間の話し合いが決裂すれば、北朝鮮からテロ集団や「ならず者国家」などにプルトニウムや核開発技術が流出する可能性が高いと警告した。
米国などが北朝鮮を攻撃した場合、「数千人の犠牲者が出るのは確実」と予想。「ソウルを火の海にする」と北朝鮮が繰り返していることに言及して、金正日政権が強硬手段に訴えることもありうるとの認識を示した。
日本については、対北朝鮮関係で米国との連携がますます重要になっていると指摘。「最小限の防衛力を保持する」という長年の政策が転換しつつあると分析した。 (21:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030513AT2M1301M13052003.html