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05/10 15:02 イスラム2宗派が「接近」 背景に米国への反発も 外信51
【バグダッド10日共同】イラクでイスラム教の二大宗派、スン
ニ派とシーア派が一つのモスク(寺院)で祈るなど距離を縮めつつ
ある。フセイン政権崩壊による宗教活動の自由化が直接の引き金だ
が、新たな支配者となった米軍への反発が触媒になっている可能性
もある。フセイン政権に殺害されたシーア派指導者が両派の協調を
訴えたこともあり、シーア派側の歩み寄りの動きが顕著だ。
九日、首都バグダッドの未完成のイスラム寺院、アラハマーン・
モスク(旧名サダム・グランド・モスク)で行われた金曜礼拝には
二万人以上が集まった。フセイン大統領はここをスンニ派のモスク
とする予定だったが、同日圧倒的に多かったのはシーア派の信徒だ
った。
先月は市内のスンニ派寺院アダミヤ・モスク前にシーア派信徒数
千人が集まり、両派がともに祈った。モスクの壁には「スンニもシ
ーアもイスラム教徒」のスローガン。同モスク指導者は「同じ神、
同じ聖典。違いはない。唯一の敵は米軍だ」と述べ、本音をのぞか
せる。
シーア派側の動きの原動力になっているのは一九九九年にフセイ
ン政権に殺された宗教指導者サドル師の思想だ。同師はイスラム教
徒は違いを乗り越え団結せよと訴えたが、スンニ派を優遇し事実上
の分断政策を行った政権は、サドル師を危険視した。
首都の街角では「イスラム教徒は一つ」などのスローガンに交じ
り、サドル師の顔写真があちこちに張られている。
(了) 030510 1501
[2003-05-10-15:02]
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