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【ワシントン=菱沼隆雄】ブッシュ米大統領は8日、イランの核兵器開発疑惑について強い懸念を示すとともに、「国際原子力機関(IAEA)が6月に出す(イランの原子力開発に関する)報告書の内容を見定める」と述べ、報告書の内容次第では、IAEA理事会での非難決議採択など外交的措置に踏み出す可能性を強く示唆した。
イランが進める原子力開発については、2005年には大量の核爆弾が製造できる濃縮ウランの抽出が可能になるとされ、イランの核開発問題が、米国の取り組む不拡散問題の最前線に出てくるとの見方もある。
大統領はこうした懸念について、イランの原子力開発を支援するロシアのプーチン大統領にも伝えてあると述べた。
国務省のバウチャー報道官も同日の記者会見で、「大変危険で、いかなる国もイランの核開発に協力すべきでない」と述べた。また、ジョン・ウルフ国務次官補(不拡散担当)も「核拡散防止条約(NPT)が直面する最も根本的な挑戦となる」と語るなど米政権内で懸念が急速に高まっている。
8日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、米政府が懸念を強めているのは、イラン中部ナタンツのウラン濃縮工場。米国はNPT条約違反であることを宣言するようIAEA加盟国に働きかけを強めているという。
(2003/5/9/11:43 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030509i103.htm