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【ワシントン=佐々木良寿】ブッシュ米大統領は6日、国務省出身の元外交官でテロ問題専門家のポール・ブレマー氏(61)を、大統領特使として戦後イラクの復興、民主体制構築を統括する文民行政官に任命した。同氏は今月中旬にもイラク入りし、活動を開始する見通しだ。
任命はホワイトハウスで行われ、ブッシュ大統領のほか、ラムズフェルド国防長官、パウエル国務長官、ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)が同席。大統領は、「優れた人物で、自由で平和な秩序あるイラク建設というわれわれの願いを共有している」と、ブレマー氏を紹介した。
イラク復興は、これまで国防総省主導の復興人道支援庁(ORHA)のガーナー氏(陸軍退役中将)が率いてきた。ブレマー氏は、ガーナー氏の上司として、民政部門を担当。軍事部門はフランクス米中央軍司令官が引き続き統括する。
ブレマー氏は、23年間、国務省に勤務し、80年代のレーガン政権時代にはオランダ大使、テロ対策担当大使などを歴任。その後は、民間コンサルタント事務所に所属、米議会や政府などにテロ対策の強化を訴えるなど、立場は強硬派に近いと見られている。
文民行政官任命を巡っては、復興に関する国防総省と国務省の主導権争いも表面化。ブレマー氏内定の報道が出た2日には、外遊から帰国したラムズフェルド国防長官が報道内容を否定する一幕もあった。
ブレマー氏の任命について、米ニューヨークタイムズ(電子版)は、「パウエル国務長官の勝利」と伝えているが、ホワイトハウス声明によれば、同氏は、国防長官に報告を上げ、国防長官を通じて大統領にイラク復興政策の助言をすることになっており、今後も、国防総省と国務省との間の調整を迫られることは必至だ。
(2003/5/7/10:55 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030507i203.htm