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【ソウル=白川義和】ラヂオプレスによると、北朝鮮の朝鮮中央通信は6日、同国で1日から「人民生活公債」の販売が始まったと伝えた。
3月下旬の最高人民会議(国会)の決定を受けたもので、朝鮮戦争以来、約半世紀ぶりの発行とされる。深刻な経済難を乗り切るため、国民から直接、資金を吸い上げる目的とみられる。
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮新報」(電子版)は6日、財政省幹部の話として、これまでの予約状況から、在外朝鮮人の購入分も含め、公債の販売規模は、昨年の国家予算のほぼ2年分の「400億―500億ウォン(約320億―400億円に相当)」に達するとの見通しを示した。販売期間は7月まで3か月。
公債は10年物で、原則無利子だが、宝くじ方式で抽選に当選した人は高額の「当選金」が付与される。高額購入者は最高人民会議と内閣が表彰するという。
北朝鮮は物資不足でインフレが進行し、財政面も危機的とみられている。
(2003/5/7/01:47 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030506it16.htm