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北朝鮮を牽制
防衛庁は六月に米国アラスカ州で実施される米空軍の多国間演習「コープサンダー」に、航空自衛隊のF15戦闘機六機と空中警戒管制機E−767(AWACS)一機を初めて派遣する。米空軍の空中給油機KC135から給油を受けて、太平洋を横断する予定だ。朝鮮半島情勢が緊迫する中で、日米連携によって、防空能力の向上を図る空中給油の効果をアピール、北朝鮮を牽制(けんせい)する狙いがある。
空自が「米空軍で最も実戦的な演習」(米軍関係者)といわれるコープサンダーに参加するのはF15のパイロットの技量向上が目的。ほかにC130輸送機三機などが参加、人員は約三百人を予定している。
F15の最大航続距離は約四千キロだが、北海道・千歳空港からアラスカ州のエレメンドルフ空軍基地までの約五千四百キロを初めて空中給油を受けながら飛行する。
六月上旬からエレメンドルフ空軍基地周辺空域で戦闘形式の実戦訓練を行い、下旬に帰国する予定。空自は平成八年からコープサンダーに参加してきたが、輸送機などの参加にとどまっていた。
米軍から空自に対する空中給油訓練は四月二十一日から二日まで九州西方空域で初めて行われており、コープサンダー参加によって練度をさらにあげたい考えだ。
空中給油の効果としては(1)有事に戦闘機の滞空時間を延ばし防空能力が向上する(2)訓練空域と基地を往復する回数が減り、効率がよくなる−などが期待されている。
国防力増強を続ける北朝鮮や中国など周辺国に対し、「防空能力の向上で一定の抑止力につながる」(政府関係者)とみられている。
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≪空中給油機≫
飛行中の戦闘機に給油を行う航空機。米軍では、高度7000メートル程度の上空で給油機の機体後部から給油ノズル(長さ約9メートル、直径約30センチ)を伸ばし、戦闘機の給油口にドッキングさせる方法がとられている。1機あたりの給油時間は約5分。給油機は約20時間の飛行が可能。政府は平成14年度予算でボーイング767空中給油・輸送機1機を初めて発注、15年度予算でも、さらに1機分が予算化された。1機約240億円。18年3月に1機目が配備される予定。航空自衛隊では19年度中に空中給油が直ちに実施できる運用態勢を整えたい方針だ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/04iti001.htm