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2日のAP通信によると、イラクのフセイン大統領とみられる人物が、政権が崩壊した4月9日、テレビ演説用に収録したとされるビデオ映像をAPテレビが入手、米CNNなどが映像を放映した。
いつものオリーブ色の軍服に黒いベレー帽姿の「大統領」は映像の中で「祖国で人々が自由に暮らしてきた期間に比べれば、侵略され、占領される時間は例外的で短いだろう」と話すなど、敗戦を覚悟したくだりも。
ビデオは室内で撮影され「大統領」は睡眠不足のような疲れ切った表情。話しぶりは異常にゆっくりで、原稿からほとんど目を離すことなく「時間がかかろうと、忠誠心の厚い者が不信心者に勝利する」などと訴えたが、同じ個所を2度読むなどの混乱もあった。
ビデオの終わりには「演説は全体的にどうだった?」と周囲に尋ねる場面もあり、編集前の素材と見られる。
ビデオの人物が本物のフセイン氏とすれば、米軍が同氏を狙って4月7日に行った、バグダッド市内の民家に対する特殊貫通爆弾による攻撃を逃れ、生き延びたことになる。ビデオはイラク国営衛星テレビ職員から入手したとされるが、米政権高官は本物かどうか疑問視している。(共同)
http://www.sankei.co.jp/news/030503/0503kok047.htm
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