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■□■ 日刊ゲンダイ Dailymail Digest 2003年 5月 3日号(平日毎日発行)
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※本日配信の『日刊ゲンダイ Dailymail(有料版)』より一部の記事を抜粋して配信
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◆◇ Today's Head Line
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_/_/_/ 日刊ゲンダイ Dailymail Business _/_/_/
案の定イラクの戦後は悲惨だ
テレビ新聞が伝えなくなったイラクの実情
戦争は必要でなかった。
国連による査察を続けていればこれほど残酷な事態はなかったはず
■ 株価急落 みずほ静かな“取り付け騒ぎ”
■ 《三井生命》来春めどに三井住友銀の傘下へ
■ 【話題の焦点】
・ 新装東京競馬場 “徹底チェック”勝負を左右する3つのポイント
■ 【ビジネス&企業News】
・ SARS拡大 瀕死の日本経済をブチ壊す「超ド級被害」
・ 新光証券に合併説浮上 相手は同じみずほ系のリテール特化組
・ 証券15社決算 株低迷直撃! 野村、松井以外はオール赤字
・ 《丸紅》中国駐在員の家族に一時帰国認める
・ “ナムコ”セガをせかす 「合併申し入れ 9日までに結論を!」
・ 新車販売8カ月ぶり減少 ホンダの落ち込み(39%減)深刻
──[ 連 載 記 事 ]──
▼ 【日本経済一歩先の真相(高橋乗宣・明海大教授)】
「DCF効果」がわずか4000億円とは驚いた ──
▼ 【この会社の人と事件(上村 覚)】
メガバンクが警戒する 産業再生機構・冨山和彦COOの凄腕 ――
▼ 【新富八郎の株ズバリ一発】
通販業界の勝ち組“ベルーナ”
新顧客獲得戦略で今期も最高益達成へ ──
▼ 【耳より情報】
ニッセンの“快進撃” ──
▼ 【うわさの真偽】
・ ビジネスマンの小泉支持率は20%台 ──
・ 政府の遅過ぎる「7000円」防衛策 ──
_/_/_/ Today's Topics _/_/_/
≫ カザフスタンで少年が“妊娠”
≫ アレッ橋本高知県知事が…
≫ これだけある! 「謎の白装束集団」と「オウム」の類似点
─ Dailymail Businessより ─────────────────────────
■ 案の定イラクの戦後は悲惨だ
■ テレビ新聞が伝えなくなったイラクの実情
■ 戦争は必要でなかった。
■ 国連による査察を続けていればこれほど残酷な事態はなかったはず
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無政府状態が続く中、略奪・放火・強奪・殺人・レイプの
あらゆる犯罪と生活苦。権力争奪の離合集散。
米軍とアラブの対立と混迷。地獄絵さながらの事態が展開されている
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ブッシュ大統領がきょう(日本時間2日)、イラク戦争の勝利宣言をした。バグダ
ッド陥落から3週間。戦闘のドンパチが終わって大新聞・TVはあまり報道しなくな
ったが、フセイン政権崩壊後のイラクは大混乱に陥っている。
「米軍がイラク軍の残存勢力の掃討を優先し、治安維持をそっちのけにしたおかげで
イラクは無政府状態です。イラク市民は暴徒化して略奪、強奪、放火が日常茶飯事。
これまで複数の銀行から盗まれた現金は4億ドル(約480億円)に上ります。殺人
やレイプ事件も多発している。開戦前は治安の良かったバグダッドですが、今や地獄
絵です。襲う側も守る側も銃を手にして、夜になると発砲音が絶えることがありませ
ん」(バグダッドで取材を続けるジャーナリスト)
イラク兵とともに警官も逃げたため、警察機能は崩壊。バグダッド市民はフセイン
政権高官の自宅や博物館、病院、学校などから、貴重品はもちろん洗面台の蛇口にい
たるまで、すべてを奪い尽くした。市内にある32病院で機能しているのはわずか3、
4にすぎないという。
「医療器具やベッドが奪われた病院で瀕死の患者が治療を受けられず、バタバタ死ん
でいきます。水道や電気が復旧していないため、糞尿は垂れ流し。強烈な異臭、腐臭
が院内にたちこめているのです。しかも、英国のショート国際開発相が明らかにした
ように、ガランとした病院内では、女医や看護婦が暴漢にレイプされているというの
ですから何ともやりきれません」(前出のジャーナリスト)
米軍が駐留しているバグダッドでこのありさまだから、地方・農村の無法は推して
知るべしだ。イラン国境付近の東部バドラには10万人の難民が押し寄せたが、わず
かな食料と医薬品を渡され、押し戻された。ヨルダン国境付近で入国拒否された難民
は地元武装勢力に「出て行かなければ殺す。オンナはレイプする」と脅されていると
いう。
南部ナシリヤや北部モスルでは米軍によるイラク民間人の誤射が相次ぎ、バグダッ
ド近郊でも武器集積場で爆発事件が起きて多数の死傷者が出た。
連日、バグダッドで500人以上の市民が「米軍は出ていけ」「米国とサダムは同
じ」というプラカードを掲げて反米デモを続けていて、戦争以上の混乱状態である。
▼ 新政権づくりもバラバラで進まず ▼
米国主導の新政権づくりも遅々として進んでいない。フセインという重しを取っ払
ったイラクは宗教、民族、部族が入り乱れて一触即発の状態となっている。
静岡県立大助教授の宮田律氏(イスラム地域研究)がこう言う。
「イラクにはイスラム教スンニ派、シーア派、キリスト教、ユダヤ教といったさまざ
まな宗教、アラブ人、クルド人、アッシリア人などの多種多様な民族が入り交じって
います。加えて地方や地域ごとに300以上の部族が群雄割拠しています。戦後の明
確なビジョンを持たず、イラクに攻め込んだ米国の戦後統治は困難を極めるでしょう。
強引にまとめようとすれば、新政権どころか内戦勃発を招く危険すらあります」
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■ 株価急落 みずほ静かな“取り付け騒ぎ”
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先月30日、日銀が追加の金融緩和策を打ち出したことで、あらためて銀行の資金
繰りに注目が集まっている。「日銀がジャブジャブ金を出している。資金繰り不安は
あり得ない」(銀行アナリスト)と言うが、メガバンクの株が急落しているだけに、
預金者は心配になってくる。
▼ 日銀金融緩和の裏側で ▼
追加の金融緩和策を発表した日銀の福井俊彦総裁は「現在、個別の金融機関に資金
繰り不安はないが、少しでも心配がある以上、早めに手を打つ価値はある」と説明し
た。
実際、みずほ株が先月28日、50円台(額面50円換算)をつけるなど(1日の
終値は68円)、一部銀行に対する市場の不信感は頂点だ。
旧北拓が預金流出で破綻した時の株価は65円。いつみずほで“取り付け”が起こ
っても不思議ではないのだ。メガバンクの預金量はどうなっているのか。
「メガバンクではUFJが横ばい。東京三菱、三井住友は預金量を増やしている。と
ころが、みずほだけは減っています。“静かな取り付け”がもう始まっているのです」
(大手銀行関係者)
ちなみに2002年3月末のみずほの預金量(3行合計)は約71兆円だった。そ
れが9月末には約66兆円に目減りし、今年3月末は約64兆円程度になったとみら
れている。1年間で7兆円、1割以上の預金流出である。
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