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1993年〜94年の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)核危機当時、「寧辺(ヨンビョン)核施設の先制攻撃論」を初めてまとめたアシュトン・カーター元米国防次官補は今月29日(米現地時間)、「ブッシュ政権は北朝鮮核危機を解決するための協議が失敗に終わる場合、寧辺の核施設に対する先制攻撃(preemptive strike)を考慮すると確信する」と述べた。
同氏は23日から25日まで、中国北京で開かれた米朝中3国間協議を前後し、2回にわたって朝鮮日報とインタビューし、「北朝鮮が引き続き核プログラムを推進し、米国に選択を強いるなら、それは先制攻撃ただ一つのみ」としながら、このように述べた。
カーター元次官補は韓半島核危機当時、ペリー当時国防長官の指示で寧辺攻撃計画をまとめた人物だ。
−3国間協議で北朝鮮が核兵器保有事実を明かしたが。
「嘘かも知れないし、予測した通り、1〜2個の核兵器を持っているかも知れない。米国は北朝鮮が核強国になることを容認しないだろう」
−北朝鮮は段階別パッケージを要求したと伝えられたが。
「ブッシュ政権と周辺国家は北朝鮮の提案を受け入れられないと思っているだろう」
−次回の3国間協議の展望は?
「会談前、北朝鮮が使用済み核燃料棒を再処理したり、軍事的武力示威を行うなど、危機状況を増幅する可能性が大きい」
−3国間協議が失敗に終われば、北朝鮮が本当に核兵器を作ると思うか。
「北朝鮮は自衛のために核兵器を作ると公言してきた。会談が失敗に終われば、それは極めて重大な危機となるはずだ」
−94年に寧辺先制攻撃の計画をまとめた理由は?
「われわれは当時、北朝鮮が核開発を止めないだろうと判断した。実行した場合、核施設は完全に破壊されただろう」
−当時、韓国政府は寧辺攻撃計画の協議がなかったとし、不満を持っていたと聞いたが。
「米国のすべての韓半島政策は両国の協議の結果だ。(一例に)金大中(キム・デジュン)大統領当時、(北朝鮮のテポドンミサイル発射直後)われわれは北朝鮮との協議が失敗する場合、極めて強硬な措置(forceful measure)を取るという点を明確にし、金大統領もこれに同意した」
−強硬な措置とは何か。
「寧辺に対する先制攻撃が含まれている」
−韓国国民はその先制攻撃案を不安に思っている。北朝鮮の報復で第2の韓国戦争が勃発するのではないかと見ているが。
「そのような理由のため、米国は同盟国の韓国と意見交換のない政策は勝手に使ってはならない。米国が爆撃を加える場合、北朝鮮は戦争を起こすのが得か、ただ、核施設の破壊だけで終わらせるのが得かを、慎重に考慮しなければならない」
−ブッシュ政権も北朝鮮核協議に成果がなければ、先制攻撃を行うと思うか。
「会談が失敗に終わる場合、私はブッシュ政権が先制攻撃を考慮すると確信する。韓国も会談の失敗を準備すべきだ」
−韓国社会の一部では現在、保守的なメディアが「韓米関係悪化」を誇張していると非難している。
「それは違う。極めて深刻な緊張関係だ。米国人は韓半島の現実を充分理解していない。韓国人も韓半島の現実をよく知らないようだ。両国政府が現在の状況がいかに危険で、深刻なのかを教育すべきだ」
ケンブリッジ=李河遠(イ・ハウォン)記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/04/30/20030430000042.html