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【ソウル=白川義和】平壌で開かれていた韓国と北朝鮮の第10回南北閣僚級会談は30日未明、北朝鮮の核問題について、「対話を通じて平和的に解決するため、続けて協力する」ことなどで合意し、韓国側代表団は6項目の合意文「共同報道文」を発表した。
韓国側は北京での米朝中3か国協議で北朝鮮が核保有を表明したことを受け、核廃棄の意思表明や具体的措置を求めていたが、結局、これまでの閣僚級会談での合意文の表現から進展させることはできなかった。
会談で韓国側は「北朝鮮の核開発は朝鮮半島非核化共同宣言など国際協定への重大な違反」と主張。北朝鮮側は「核問題は米朝間で論議する」との立場を崩さず、29日午前までの会期が大幅に延長された。
北朝鮮側は一方で、盧武鉉(ノムヒョン)政権との南北協力・交流事業継続への意欲を表明。合意文では南北和解をうたった2000年の南北共同宣言の履行が1番目の項目に盛り込まれた。
(2003/4/30/01:58 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030429it14.htm