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【ラマッラ(ヨルダン川西岸)=当間敏雄】パレスチナ自治政府の議会に当たるパレスチナ評議会は29日夜、パレスチナ解放機構(PLO)のマハムード・アッバス事務局長を初代首相とする新内閣を賛成51、反対18の賛成多数で承認、アッバス内閣が発足した。アッバス新首相は「パレスチナの民主主義が機能して大変うれしい。民衆を決して失望させない」と語った。
武装闘争に反対する穏健派のアッバス氏率いる新内閣の成立を受け、米国などは30日にもパレスチナ国家樹立への道筋を示した新和平案「ロードマップ(行程表)」を公表し、中東問題の核心であるパレスチナ和平の仲介に積極的に取り組む構え。2000年秋の紛争激化で崩壊した和平プロセス再生の機運が一気に高まりそうだ。
アッバス氏は施政方針演説で「あらゆる種類のテロを批判する」とテロ反対を明確にした上で「市民の治安を脅かす武装闘争の混乱に終止符を打つ」として自治政府の治安機関以外に武器の所持を認めない方針を表明。さらに「我々は交渉を通じて永続的な和平実現を望んでいる」と述べ、イスラエルに和平交渉再開を呼びかけると同時に、ロードマップ実現に努力すると強調した。
ブッシュ米大統領はすでにアッバス氏を議長抜きでワシントンに招聘(しょうへい)する方針を表明、イスラエルのシャロン首相も近くアッバス氏とエルサレムで直接会談したい意向で、両国はアッバス新首相をもり立てる形で議長の影響力を排除していく方向とみられる。
(2003/4/30/11:35 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030430i102.htm