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米国:サウジアラビアの駐留部隊撤退で合意 カタールへ移転
【カイロ城島徹】サウジアラビアからの報道によると、ラムズフェルド米国防長官の中東・湾岸諸国歴訪に同行中の米政府当局者は29日、サウジアラビアの駐留米軍部隊を実質的に撤退させることでサウジ側と合意したと同行記者団に語った。イラク戦争でフセイン政権が崩壊したのを受ける措置だ。プリンス・スルタン基地に設けられていた米空軍の作戦指揮所はカタールのアル・ウデイド基地に正式に移転し、サウジには最小限のサウジ軍の訓練要員だけ残すとみられる。
米政府は世界最大の産油国サウジから急速に距離を置くことは考えられないが、プリンス・スルタン空軍基地は91年の湾岸戦争後、イラク南部の飛行禁止区域の警戒を中心に中東での米軍の拠点になっていた。米軍のサウジ撤退は今後の中東戦略にも大きく影響しそうだ。
米軍はイラクのクウェート侵攻を契機にサウジ駐留を始めたが、フセイン政権の崩壊でイラクの湾岸諸国侵攻の脅威が消え、防衛の必要性が一気に薄れた。これが撤退の直接的理由といえるが、サウジではイラク開戦前から米ブッシュ政権のイラク封じ込めやパレスチナ問題への対応の不満を背景に米軍撤退要求が強まっていた。一方、米国側にもアフガニスタン攻撃の際に非協力的だったサウジ側への不満からサウジ撤退を求める声も出ていた。
湾岸戦争後、サウジには約5000人の米軍が駐留してきた。今回のイラク戦争で約1万人に増強していた。撤退案によると、増強分が撤退するほか、約4500人の米空軍部隊がアル・ウデイド基地に移るとみられる。
[毎日新聞4月29日] ( 2003-04-29-23:56 )
http://www.mainichi.co.jp/index.html
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030430k0000m030120002c.html