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04/28 18:37 独裁体制に批判高まる トルクメニスタン大統領 外信79
中央アジア・トルクメニスタンのニヤゾフ政権への批判が高まっ
ている。北朝鮮に匹敵する極端な大統領への個人崇拝を実施してい
るのに加え、野党に対する徹底的な弾圧と言論統制を強めているた
めだ。
一方で、埋蔵量世界第四位の天然ガスなど豊富な資源を背景に、
米国やロシア、日本の企業を開発に巻き込むことで国際的孤立化を
避けるしたたかさも見せている。
「独裁国家と批判されているが、現在は(民主主義への)転換期
だ。不自然な多党化は認めない」。日本の経済代表団の表敬を受け
たニヤゾフ大統領は二十二日、自国が民主国家でないと認めた上で
、当面、民主党による一党独裁を維持する考えを表明した。
旧ソ連トルクメン共産党第一書記から一九九○年に初代大統領に
当選した大統領は権限強化や任期延長、終身大統領化などで権力を
強化。昨年十一月の暗殺未遂事件後は、多数の反体制活動家を拘束
し、体制をさらに盤石にした。
首都アシガバートの西側外交筋によると、事件の主犯格とされた
反体制派のシフムラドフ元外相は家族への迫害を恐れ、亡命先から
帰国。拘束され、拷問を受けた後に国営テレビで犯行を「自白」し
た。
元外相はその後、憲法の定める最高刑、禁固二十五年を宣告され
たが、大統領が最高刑を終身刑とするよう憲法改正を提案。即座に
改正され元外相は終身刑にされるなど「法の手続きを無視しためち
ゃくちゃな事が行われている」(同筋)。
こうした事態を受け、国連人権委員会はこのほど、人権侵害への
懸念を表明する決議を採択。欧州安保協力機構(OSCE)も報告
書で裁判の不当性を批判した。加盟国からは、同国をOSCEから
脱退させるよう求める声も上がっている。
ニヤゾフ大統領は今月十日にロシアを訪問し、長期の天然ガス供
給・開発協力協定を結ぶなど、資源外交を通じた孤立回避に懸命だ
。米国もカスピ海での同国の石油・天然ガス開発に参加することを
期待し、表立った批判を控えている。
しかし、失業率は30%に上るとされるなど、経済的にも国民の
困窮は深刻だ。大統領をたたえる記念碑が並ぶ首都の公園で清掃作
業していた男性は「大統領に反対すればどうなるか」との質問に、
手を小銃の形にして「銃殺される」と表現した。(アシガバート共
同=太田清)
(了) 030428 1836
[2003-04-28-18:37]
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