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(回答先: ↑待ってました!私は、これを日本が推進せよと提唱し続けてきたのである。 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 4 月 28 日 01:20:01)
目立たない記事ですが、これまで紹介がないようなので、[読売]記事を紹介がてら、以下、投稿。
[読売]2003年4月20日付朝刊
(見出)東シベリア・パイプライン計画
「中国ルート優先着工」露外務次官
(本文)[モスクワ=五十嵐弘一]露外務省のアレクサンドル・ロシュコフ次官(アジア太平洋担当)は19日、タス通信と会見し、日本と中国が競り合う、東シベリアからの石油パイプライン建設事業で、中国・大慶へのルートを優先着工する方針を明らかにした。これにより、日本が大規模な資金支援まで検討して露側に求めていた、極東ナホトカへのルート建設は、当面棚上げとなる可能性も出てきた。
ロシュコフ次官は「ロシアは埋蔵石油を開発してきたが、(西シベリアの石油)生産量は、ナホトカと中国の両方へ供給するのに十分とはいえない」と語った。
この短い記事のルーツは、今年正月の日露首脳会談での合意にあります。[読売]は、期待をこめて大きく報道しています(1月11日付朝刊)。以下、見出と記事の一部のみ引用。
(見出)日露 原油パイプライン構想合意
「中東依存」改善を期待
4000キロ、2009年完成予定
「露中間」構想と競合も
(本文)10日の日露首脳会談で、東シベリアと極東を結ぶ原油パイプラインの建設構想を共同推進することに合意したが、この構想が順調に進めば、ロシアからの原油輸入が増え、課題となっているエネルギーの中東依存を改善する効果が期待される。(中略)
経済産業省によると、日本の原油輸入の中東依存度は90年代に上昇を続け、現在88%に上る。「新パイプラインができれば、依存度を65%にまで下げることが出来る」(資源エネルギー庁)という。中東依存度が低くなれば、中東の政治状況に左右されず安定して原油を輸入できる。(後略)
このように解説していた[読売]にとって、冒頭の小さな記事の背後に隠された落胆は大きいといえるでしょう。イラク侵略戦争に、早々と支持表明した小泉政権と[読売]大本営へロシアからさっそくジャブがとんできたわけです。
一方、中東諸国、アラブ・パレスチナ民衆の対日感情の悪化は、つとに指摘されている通りで、中期的にエネルギーの「中東依存構造」を脱却できない日本は、今回の侵略戦争支持という政策選択で、泥沼に足を踏み入れた感があります。
[読売]は歴史的な社説で、アメリカが勝ったから小泉政権の選択は正しかったと「猿山の論理」を展開していますが、内心、心穏やかならざるものがあるのではないでしょうか。 国連安保理で政治的に敗北し恥をかかされたアメリカが、曲がりなりにも国際協調を繕うために日本を手放すはずがありません。いわば小泉はブッシュに首根っこをつかまれているわけで、占領統治機構への参加も、否応のないもの、日本に選択の自由などありません。ガーナーが例の尊大な態度で「日本は来ると約束したのだから、早く来い」といっていたのを、どこかのテレビ局が伝えていましたが、いずれ、米英オーストラリア、スペインなどとともに、同盟国軍占領部隊の一員として利用されつづけることになると思います。またもや大金を拠出し、見返りとしては、せいぜいベクテルなどの手配師から下請け仕事のおこぼれに預かるのが関の山。下請け仕事は、危険、きつい、汚いが定石。ご褒美と称して東南アジアから労働者を調達し、日本には現場監督でもさせるのでしょう。
現在、小泉、川口、平沼の諸氏が海外であがいておりますが、相手にされるのかどうか、文字通り最後のあがきになるのではと思います。
以上、長くなったので、この辺で。木村さんの健闘をお祈りします。