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シンガポール 4月28日(ブルームバーグ):28日付のアジア・ウォールストリート・ジャーナル(AWSJ)紙は、米政府がイラク戦争に対する支持の見返りとして、シンガポールとフィリピンに報酬を与えると報じた。対照的にマレーシアとタイにはペナルティーが課せられる可能性がある。
複数の外交当局者の話を基に伝えたもので、米政府はシンガポールとの自由貿易協定の締結を急ぐほか、イラク復興事業では最大10万人のフィリピン人労働者を雇用する方針。一方、イラク戦争に対して中立的な立場をとったタイのタクシン首相は、ことし予定している訪米の際に、ブッシュ大統領と会談できない可能性があるという。
イラク戦争に反対したアジア諸国へのペナルティーは、反米感情の拡大につながる可能性もあり、そうなれば世界のイスラム教徒の5分の1が住む東南アジアは深刻な状況に陥ることになると同紙は報じている。
シンガポール Anindya Mukherjee 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata
Last Updated: April 27, 2003 21:47 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000003&sid=aWH60RxQyyyU&refer=top_kaigai