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http://newsflash.nifty.com/news/ta/ta__yomiuri_20030427i416.htm
フセイン大統領狙った空爆、今も残るいくつもの謎(読売新聞)【フセインはこれからもずっと行方不明であり続けるのか?空爆はその為のできレースだったりして、、。】
【バグダッド=相原清】イラクのフセイン大統領を標的に、今月7日、
バグダッド南西部マンスール地区を襲った空爆は、その後のフセイン政権
崩壊につながり、イラク戦争の転回点ともされている。だが、フセイン大
統領の行方は今も不明だ。米政府は「死亡したか、重傷を負った」とする
が、空爆現場を訪れると、標的だったとされるレストランが残っているな
ど、いくつもの「謎」が、未解明のままだった。
――何が壊された
2000ポンドのバンカーバスター4発が撃ち込まれた地点は、直径約
20メートル、深さ約12メートルもの巨大な穴が開き、月のクレーター
のようだ。がれきの中にベッドや台所用品がのぞく。生活の場だったのは
明白だ。
7日午後3時過ぎの空爆で、空き家1棟を含む住宅3棟が跡形もなく消
えた。死者は、少なくとも幼児を含む2家族8人。死亡者は計14人だと
言う住民もいた。吹き飛ばされた遺体の一部は50メートルも離れた地点
で見つかった。
だが、問題の高級レストラン「サーア」は、被弾現場の東方約30メー
トルの地点に大きな被害もなく残っていた。このレストランは、大統領の
長男ウダイ氏が行きつけの店。空爆当時、大統領と息子のウダイ、クサイ
両氏、さらに30人近いバース党幹部らが秘密会合を開いていたという情
報が、当初は伝えられた。
周辺住民によると、米軍は、9日のバグダッド制圧後も1度として空爆
現場の掘り起こし作業を行っていないという。全壊した住宅のうち一軒に
はイスラム教シーア派の商人の家族、もう一軒にはキリスト教徒の家族が
住んでおり、住民たちは、「ごく普通の人たち」と口をそろえた。独大使
館勤務の女性(38)は、「この家に政府の高官が集うような場面は見た
ことがない」と語った。
――大統領の影
だがこの一角は、フセイン大統領と無関係ではなかった。被弾民家の西
隣にある2階建て住宅は、大統領二男クサイ氏の側近ナンバーワン、ファ
レハ・アザウィ氏の家族が今年2月から借りていた。
家主のインティサール・アルマーディさん(48)によると、同氏は、
普段は市内の別宅で暮らし、時々家族のもとを訪れていた。空爆時、近く
にいたアルマーディさんは、「着弾した瞬間、地震のように地面が揺れた。
あの家が狙われたに違いないと直感した」と振り返る。
――目撃証言
フセイン大統領と見られる人物が7日、マンスール地区に姿を現したの
は確かなようだ。
空爆の30分ほど前、現場から西に約800メートル離れた民家の脇で、
大統領に似た男性と、大統領のアベド・フムード個人秘書らしき人物が日
本製の四輪駆動車に乗っているところを、ガス販売業の男性(29)が目
撃している。男性は、「車は3、4分するとすぐ走り去ってしまったが、
間違いなくフセイン大統領だ」と証言する。
フセイン政権幹部は、マンスール空爆の翌8日夜半から9日にかけてこ
つ然と姿を消し、バグダッドは陥落した。「7日の空爆で大統領の身に異
変が起きた」とされる根拠だ。被弾した住宅はやはり大統領の“隠れ家”
だったのか、大統領は身の危険を察知して間一髪脱出したのか、そうとし
たらどこに逃げ、今はどこにいるのか――まだ結論は出されていない。
[読売新聞社:2003年04月28日 02時09分]