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(回答先: 北朝鮮、核放棄を条件付き容認か [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 27 日 20:35:51)
福田官房長官とケリー米国務次官補の会談では、北朝鮮の核兵器保有問題の平和的解決に向け、日米韓の3か国が連携して対応することで一致した。だが、「平和的解決」の中身をめぐっては、米国が国連安保理での非難声明採択を目指すなど、北朝鮮に強い姿勢で臨む方針なのに対し、韓国は北朝鮮との軍事衝突を懸念、日本が難しい立場に立たされる可能性もある。
政府関係者はケリー氏との会談後、「米国は平和的解決を目指そうということだ。今回、対話が進んだことは結構だ」と述べ、次回以降の対話継続に期待感を示した。5月にも開く日米韓3国調整会合(TCOG)などを通じ、米政府に引き続き平和的解決への取り組みを求めることにしている。
会談に同席した外務省幹部は北朝鮮の核保有発言について、「米国がこれから発言を分析する。今の段階で、日本政府が何か結論を出すのは早い」と述べた。北朝鮮が示した「寛大な解決策」が本当に条件付きで核放棄を受け入れることを意味するのか分析し、核保有発言の真意を判断する必要があるとの考えを示したものだ。
日本政府内には、「ケリー氏が研究が必要だと指摘したことは、検討の余地があるということだ」との見方もある。
別の外務省幹部は「ケリー氏も米国の中がどうなっているのか気になっていると思う。国防総省は(北朝鮮の核保有発言で)強硬だろうから」とも述べた。
米国内で今後の北朝鮮政策の進め方について意思統一が図られることが先決で、そこが定まっていない現状では「日本が先に発言すれば、対北朝鮮で強硬な米国の新保守派(ネオコン)の反発を招きかねない」(外務省幹部)との配慮も働いているようだ。
ただ、パウエル米国務長官が川口外相に「決して脅しに屈することはない」と述べたように、武力行使の選択肢を最終的に留保することでは、パウエル氏ら「国際協調」派も、新保守派と同じ立場だ。
米政府はケリー次官補の報告を受けて今後の対応を決めるが、今のところ、武力行使を検討する前に〈1〉国連安保理で北朝鮮非難声明などの外交圧力をかける〈2〉北朝鮮が態度を改めない場合、経済制裁などの対抗措置をとる――との二段構えで臨むと見られている。
この場合、日本にとって問題になるのは、北朝鮮との対話路線を掲げている韓国の盧武鉉政権との間で、「平和的解決」の認識についてズレがあることだ。
韓国政府関係者も「米国は経済制裁も平和的だと思っているが、韓国は、経済制裁は北朝鮮を軍事的にエスカレートさせるだけなので、平和的とは分類していない」と認める。日本は今後、米韓両国の溝が拡大することを懸念している。今後の日米韓3国協議でも、米韓の溝を埋めることが最重要課題となりそうだ。
(2003/4/27/01:57 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20030426ia26.htm