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英国の情報機関が大幅な増員に乗り出した。冷戦後、縮小の一途をたどってきたMI5やMI6な
どスパイ組織を、大量破壊兵器の拡散やテロへの懸念から強化する狙いだ。ただ、イラク戦争を正当
化するため、虚偽の情報を流した、といった批判も絶えず、質の向上を棚上げした焼け太りともいえ
そうだ。
情報機関の予算は02年から06年にかけ、平均7.1%の割合で増やされる見通しだ。同時期、
2.5%の伸びにとどまる警察予算などと比べ、優遇が目立つ。
フィナンシャル・タイムズ紙は先週、国外で情報収集を担当するMI6が外務省の倍に相当するペ
ースで職員を採用している、と報じた。ソ連崩壊後の減員で1600人前後まで落ち込んだが、間も
なく冷戦時代並みの2千人規模を回復する勢いという。
対イラク開戦にこぎつけるため、ブレア政権は情報機関を頼った。内外で入手した機密情報に基づ
く分析、と銘打ち、昨秋以降、フセイン政権が生物・化学兵器などの開発を続けている「証拠」を数
回にわたり公表。国際社会に差し迫った脅威を与えている、と主張し続けた。
だが、フセイン体制が倒れ、戦闘が収束した現在、これらの証拠に関する疑義が浮上している。
イラクが神経ガスなどを45分間で実戦配備する態勢を整えている、といった当時の情報を裏付け
る事実も見つかっていない。与野党の一部議員は「誤った情報が政府に提供されたのではないか」と
指摘している。 (05/10 20:08)
http://www.asahi.com/international/update/0510/012.html