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米、イランを批判
シーア派台頭懸念
【ワシントン24日沢木範久】イラクの戦後復興を進める米国が、シリアに続いてイランに
批判の矛先を向け始めた。イスラム教シーア派を通じた内政干渉が理由だ。背景にはイラク国
内のシーア派勢力が予想以上に反米的姿勢を強めているとの事情があり、新政権づくりに向け
て、ブッシュ政権は強い懸念を抱き始めたようだ。
「神政国家(セオクラシー)」という言葉が、米国内で悪夢としてささやかれている。占領
統治後、選挙に基づいて誕生するイラク新政権は、イランのようなイスラム原理主義政権にな
るのではないかという恐れ。イラク人口の60%はイランと同じシーア派だからだ。
すでにイラク南部のシーア派聖地カルバラなどでは、一部教徒が「米国は出ていけ」と叫ぶ
など、反米感情が広がっている。ワシントン・ポスト紙によると、ブッシュ政権は「シーア派
の政治力を過小評価していた」と驚いているという。
また、ニューヨーク・タイムズ紙によると、イランはイラクに工作員を潜入させ、親イラン
のシーア派聖職者を担ぎ出す政治工作を行っている。フライシャー大統領報道官は二十三日、
「イラクの民主化に対する外国組織の介入に反対する」として、イランに警告のメッセージを
送ったことを明らかにした。
一九七九年のイラン革命以来、米国は同国のイスラム原理主義の封じ込めを図ってきた。戦
後イラクに民主国家を樹立し、中東地域へのドミノ化を図ろうという米国にとって、そのイラ
クがイラン型国家になることは最も受け入れがたい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20030425/mng_____kok_____006.shtml