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先ほど放送された「CNNニュース」は、イラクで高まるシーア派の政治的動きについてウールジー元CIA長官にコメントを求めた。
ウールジー元CIA長官は、イラクを占領支配する行政機構で要職に就くと喧伝されている人物である。
ウールジー氏は、「ハキム師が主導するイラク・イスラム革命評議会がシーア派を代表しているとは言えない」と説明し、キャスターであるアーロン・ブラウン氏が「お答えにくいことかもしれませんが、シーア派の神権政治を認めるのですか?」と問うと、ウールジー氏は、「共産主義者が混乱に乗じて権力を握るようなことは避けなければならない。また、一度の投票でシーア派政権が生まれ反対政党ができないような状況になることを認めることはできない」と応えた。
★ 米国などは、民主主義を叫びながら、アルジェリアでイスラム派が選挙を通じて圧倒的多数を獲得した後で軍部クーデタが起きても素知らぬ顔をし、その後続いている苛烈なイスラム派弾圧も不問に付してきた。
イラクでも、米国が気に入るかたちの政権でない限り、イラク国民多数派の政治的判断は受け入れないはずだ。
イラク国民の多数派が米国の気に入る政治的判断を共有するようになったとき、イラクに“民主主義”が根づいたことになり、米英の軍政も終わるという考えである。
日本を含めどこの“民主主義”も、支配層が国民多数を支配するための思想である。
制度としての民主制は、そのような民主主義の虚妄を打破できる条件を今は維持している。
支配層は、ウールジー氏の今回の言動を見てもわかるように、自分たちの支配が危うくなると考えれば、“民主主義”を騙りながら民主制度を破壊する道を唱えるものである。