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ブッシュ政権の高官だったか、戦後復興に関するテレビ会見で
「こちらが戦争をして犠牲を払ったものを、何で戦争に反対した者たちに分け与えなければならない?」
というようなことを言っていた。
これに対して戦争を止める側だったフランスは何と言ったか。
「犠牲となったアメリカとイギリスの兵士たちに哀悼の意を表する」だった。
血祭りに上げられたイラクの民衆のことはどこに行ってしまったのだろう。
あの「戦争に反対する」という美しい言葉に何か裏があるのだろうか。
その犠牲とは、銃を持たされて引っ張り出されたかわいそうな兵士たちのことなのか
それとも国民と世界から掻き集めて人殺しに注ぎ込んだ金のことなのだろうか。
この政権がイラクに攻め込むに当たって言っていた事は
「テロとの戦い」だった。そして次には「大量破壊兵器の撤去」ということだった。
さらにその上に「独裁者からイラクの民衆の解放する」という美しい言葉を積み上げた。
イラクの人々のことをそんなに心配していたのならば
当然、イラクの文化も大切にすることになる。
それでは、イラクの重要な文化遺産が詰まっていた建物をどうして大切に護らなかったのだろうか。
略奪が行われていた時にアメリカ軍が護ったのは石油省の建物だった。
アメリカ政府にとって大切なイラクの文化とは石油省の建物のことを言うようだ。
日本でいえば霞ヶ関だけが護られて、正倉院や国立博物館は放って置かれるという所だろうか。
その国の文化遺産を大切にしない者たちが、いくら美しい言葉を語っても
彼らが何をしに来たかは、やっていることを見れば一目瞭然となる。
石油をねだりに行くのなら正直にそう言うべきだ。ところがこの政権は
「私たちは石油が必要です、どうか分けてください」と正直に言うことさえもできない。
強盗の方がまだ正直というものだろう。
ところで、人の中に生まれる思考や感情は物事を起こす原動力になる。
感情が鬱積した結果、それが爆発してさまざまな事を引き起こすのはよく知られている。。
そうすると思考や感情はエネルギーとしてとらえるのが自然だろう。
恐らく、他人によって生活を破壊されたり傷つけられ苦しめられたら
その感情はかなりのものだろう。
まして自分や家族や友達が殺されたりした場合に
沸き起こる感情エネルギーは想像を絶するだろう。
では、戦闘員でもないのに殺された人々が何の感情も抱かずに
おとなしく爆弾に吹き飛ばされたと思うだろうか。
科学が発見した法則に「エネルギー保存則」というものがある。
これはこの宇宙においてエネルギーは破壊されず、形を変えて残るというものだ。
では、この人たちの感情エネルギーはどこに行くことになるのだろう。
「エネルギー保存則」からすれば、この人たちが死んだからといって
彼らから湧き上がったエネルギーが消えてしまうことはないように見える。
それも怒りと悲しみと怨念に満ちたエネルギーということになる。
もし、それが穏やかに形を変える時とはどんなことが起こった時だろうか。
それは加害者が許しを乞い、被害者が許す時しかありえないだろう。
この政権は、かつて日本の厚生省の代表が利権の絡んだ血液製剤によるエイズ感染に関して
国の責任を認め、曲がりなりにも謝った時に何が起こったかを知るべきだろう。
時には被害者が事の全体にばかばかしさを感じたり
この加害者に哀れみを感じて許すこともあるのかもしれないが
このエネルギーたちがそうそう物分りが良いとは思わないことだ。
それでは逆にこの政権を作っている人たちには
どういった思考や感情が沸き起こったのだろう。
アフガンやイラクで起こったことを見るに、その思考や感情は美しいものではなかったようだ。
そうでなければ、いかにして美しい思考や感情に
劣化ウラン弾やミサイルで人を殺して回ることができようか。
これができる思考や感情は限られている。
それは怒りと憎しみに満ちていなければならない。
しかし、怒りと憎しみに満ちてもいないのにこれが起こるとすればそれはどういう時だろうか。
考えられるのは、人の持っているものをかすめ取ろうとする時だ。
そして、それを大っぴらにやるのなら法律を使えばいいし
それが適当でなければ言い訳になりそうな理由を作り出せばいい。
ビルを二つ「誰か」に吹き飛ばされ、5,000人が磨り潰されたことに怒り、怯えている人たちと
同情する世界を、テロとの戦い、大量破壊兵器の撤去、独裁者からの解放 という言葉で丸め込んでから
「こちらは国全体を吹き飛ばせるのだ」という事を証明すればいいわけだ。
あとは見物人にとやかく言われる前にその美しい言葉の「成果」だけを並べ立てて
その裏で事を進めればいい。
この政権はビルを二つ「誰か」に吹き飛ばされたあと、二つの国に数千のミサイルと核のゴミを撃ちこんでいる。
目には目をというわけだ。
彼らはいつからイスラームに改宗したのだろうか。
この政権がやるべきはもう片方のほっぺたを差し出すことではなかったのか。
これらの殺人行為は新たな多くのテロを誘発するだろうと国際的に警告がなされている。
そしてこの先、アメリカの「どこか」で「誰か」によって仕掛けられた超小型核が炸裂しないという保証はない。
メインの材料は14Kg足らずのウランか7Kg足らずのプルトニウムがあればいいようだ。
そして、ロシアとその回りの国には旧ソ連の核燃料が貯蔵されているが、
その管理のずさんさは以前からメディアで指摘されている。
トルーマン以後、劣化ウラン弾を除く核爆弾を実戦で使用した政権も国もない。
アメリカはすでに超小型核の技術を所有しているが、真っ先に使えば非難の的になるのは目に見えている。
しかし、万が一にも「誰か」によって先例が作られた場合、報復には何を使うつもりでいるのだろうか。
どうも、こういった「指導者」と呼ばれる人たちの頭の中のプログラムは
たちの悪いウィルスに感染してしまっているようだ。
このタチの悪いウィルスプログラムは利権のためにはいかなる策謀でも生み出し
地球を「利権惑星」にしてしまうように見える。
人を墓穴に落とし続ける者は、やがて自分が落ちる羽目になる。
嘘をつき続けるとやがては自分がわからなくなり、全てが空しくなる。
そして生命に不誠実であり続けると思いもよらない方法でそれを償うことになる。