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APRIL 23, 2003 22:21
by 權基太 (kkt@donga.com)
米国の保守系ウォール・ストリート・ジャーナル紙と進歩性向のニューヨーク・タイムズ紙が、イラク戦争の結果をめぐって、タカ派とハト派を代弁する激しい代理戦を繰り広げている。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は16日付の社説で、「ニューヨーク・タイムズ編集陣、CNNにいる助手、主要ネットワーク放送、多くの民主党議員らは、イラク戦争が始まる前から悲観論を流した自由主義者(liberals)だ」と述べ、攻撃を開始した。同紙は「彼らは、ベトナム式民族主義の蜂起、市街戦による莫大な人命被害、油田放火や油価の急騰、北朝鮮の挑発、トルコのイラク北部への介入、世界的な暴力事態、アラブ圏の反米感情の噴出、数多くの民間被害などの悲観的な展望だけを並べ立てたが、このような左派(left)の主張は、ひとつも合っていない」と猛烈に攻撃した。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、「左派エリート主義と独善に陥っている彼らは、米国が勝利して慌てている。先のことを心配する前に、独裁者の没落を祝うことはできないのか」と非難した。
これに対して、22日付のニューヨーク・タイムズ紙は、コラムニストのニコラス・クリストフの文章を通じて、現在、米国が開戦の大義名分としたイラクの大量破壊兵器を捜し出せなかった事実を指摘し、「イラクに最初からこのような兵器がなかったとしたら、ブッシュ大統領は戦争中に死亡したイラクの子どもたちに説明すべきことが多い」と対抗した。
クリストフ氏はまた、米軍に対するイラク人の反応についても、「『解放者』として歓迎した所がないわけではないが、フセインから弾圧されたシーア派地域でも、米軍は脅威を感じなければならなかった。疑うなら直接イラクに行ってみることだ」と主張した。クリストフ氏は、タカ派がイラクにすぐに親米民主政権が発足すると見る見方についても、「単純な考えだ。現在指導者として浮上したシーア派の指導者たちは、みな米国批判論者だ」と攻撃した。
このような「メディア戦争」とは別に、戦勝後に力を得た米国内のタカ派は、ハト派の代表と言われる国務省に攻撃を加えている。ラムズフェルド米国防長官の顧問役を務めてきたギングリッチ前連邦下院議長は、22日「国務省が無能な政策を行って、国際社会がフセインを追放しようとする米国の努力に反対した」と非難した。
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=060000&biid=2003042428978