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(回答先: 米キリスト教原理主義とルサンチマン 投稿者 福音主義基督者 日時 2003 年 4 月 19 日 21:18:58)
◎イラクとの戦争は正義か、米国の教会が聖書の観点で食い違い
【ワシントン=EP・CJC】イラク戦争が倫理的に正当化出来るか、米国の教会は賛否に意見が分裂してきた。主流プロテスタント教会が結成している教会協議会(NCC)と、プロテスタントでは最大教派の南部バプテスト会議(SBC)の倫理専門家はそれぞれ異なった結論に到達した。
NCCは、議会関係者やジャーナリストなどと、戦争を宗教的な観点で2月27日討議した。
ボブ・エドガー総幹事(メソジスト)は、戦争も手段の一つという考えには与しない、と語った。合同メソジスト教会の教会と社会委員会のジム・ウインクラー委員長は、キリスト者が戦争に参加するという意志と、神と平和の御子イエスへの信仰との間で選択を迫られている、と語った。「政府はイラクとの戦争が避けられないという仮定に立っている。キリスト者として、私はこのような意見を受け入れ難い」としてウインクラー氏は、サダム・フセインがどんなに悪いとしても、イラクの人々は米国に「新たな独裁者、総督 」なってもらおうとは思っていない、という自らの信念を述べた。
SBCの倫理専門家は、2月26日、『南東バプテスト神学校』での会議で、異なった結論に到達した。
会議のパネリストは南東神学校の倫理学教授で義戦理論の権威ダニエル・ハイムバッハ、同派倫理と信教の自由委員会委員長のリチャード・ランド、南東神学校倫理学助教授のマーク・リーダーバック、同デービッド・ジョーンズの各氏。バプテスト通信によると、パネリス4人の結論は、イラクとの戦争で米国は倫理的に正当だということだった。
ジョージ・ブッシュ元大統領当時の政権メンバーでもあったハイムバッハ氏は、戦争がある場合には聖書によって合法化され得ると語った。同氏はローマの信徒への手紙14・19や、箴言2・7〜9とローマの信徒への手紙13を引用した(注)。
氏は、現在の大統領の下でのイラクとの対立は、イラクが1991年の降伏条件に完全には従っていないので、以前の対立の継続として正当化されると主張、「査察を延長しても、期限なしなら、正義の戦争を平和主義に変えてしまう。イラクとの戦争は正当である」と語った。
ランド氏は「聖書の基準は、どんな代償を払っても平和ということではない。聖書の基準は正義の平和である」と述べた。
リーダーバック氏は、イラク指導者の心を変えるよう祈ることがキリスト者の責任だ、と語った。「キリスト者が精神的戦争を行う方法がそれだ」と言う。
パネリストは全員、悪魔が地球を支配するのは神の意図ではないという事実を指摘し、平和主義がキリスト者にとって唯一の選択ではないという点で同意した。「悪が世界に実際に存在しており、悪に対する最後の手段として戦わなければならないこともある」とハイムバック氏は語った。
ランド氏は「破壊的な力に訴えることは、合法的な権威によって認められれば、人間が倫理的な世界に住むために支払わなければならない負担である」と、付け加えた。□
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