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米でくすぶる国務省批判 ネオコンがさらに勢い
【ワシントン23日共同】イラクでの軍事作戦が終結に向かう中、シリアや北朝鮮に対して外交的な問題解決を目指す米国務省に対する批判が国内でくすぶり始めている。
「悪の枢軸」や「ならず者国家」への武力行使もためらわないネオコンサーバティブ(新保守主義者、ネオコン)が攻撃の急先ぽう。二十二日にはネオコンのご意見番、ギングリッチ元下院議長が、パウエル国務長官が先に表明したシリア訪問を「ばかげている」と手厳しく非難。イラクの余勢を駆って圧倒的な軍事力を背景に問題解決を図ろうとする新保守の潮流が勢いを増している。
二十三日に北京で始まった米朝中三カ国協議をめぐっても、米紙が連日、国務省と国防総省の対立の内幕を報道。国防総省が三カ国協議の米代表にタカ派のボルトン国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)を充てるよう圧力をかけた動きが伝えられるなど、国務省の政策に公然と異議を唱える政権内の動きが注目を集めている。
ギングリッチ氏は保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所での講演で「米国は外交機能不全の状態で世界をリードできない。国務省の大胆な刷新なくしては今後絶えず守勢に立つことになる」とこき下ろし、パウエル長官のシリア訪問を批判した。
たまりかねた長官は二十二日夜のテレビ番組で「私にシリアに行けと言ったのはブッシュ大統領だ」と強調。外交努力による事態打開を目指すブッシュ政権の政策は一枚岩だと強く反論した。
(了) 04/23
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/news/0423-892.html