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バグダッド炎上中、略奪者が放火 米軍制圧から2週間
バグダッド市内にある官公庁や政府関係のビルの火災が、9日の米軍制圧から2週間たつにもかかわらず続いている。略奪者らが侵入するたびに放火を繰り返すからとみられる。戦争で被害を受けた消防機能は徐々に回復しているが、略奪者らが武装しているため消防士らも手出しができない状態。空爆によって電話機能が失われ、火災通報の手段がないことも事態を悪化させている。
バグダッド市内の火災発生件数に関する統計は全くないが、市内の各所から連日黒煙が上がる。いったん火が消えたビルから何度も出火する場合が多い。このため、米軍が制圧後いち早く接収した石油省以外、省庁のビルはほとんど廃虚と化した。
イラク内務省で消防を担当する民間防衛局によると、700人いた消防士の多くがフセイン政権崩壊後に逃亡し、現在までに300人が職場復帰した。89台あった消防車も略奪に遭い、稼働しているのは30台だけ。放水用の水は豊富にあるが、消火剤がごっそり略奪に遭ったため不足しているという。それでも、市内25の消防署のうち13署は正常に機能。残る署も徐々に機能を回復させた。
ただ、問題は、まひしたままの電話回線。火災発生を知るには人づてにうわさで聞くしかない状態だ。
これほど火災が続くのは、無人となった官公庁などに入った略奪者グループが、犯行の形跡を隠そうと放火するためとみられる。市内アザミヤ消防署のマージド・ハメッド部長は「ビルが一斉に燃え上がるのではなく、荒らされた部分ごとに火を付けられる傾向が強い。重要なものがある部屋を集中して狙っており、内部に詳しい元職員が略奪集団を手引きしているのではないか」と話す。
ただ、略奪団は軒並み武装しており、ビルに入った者同士の銃撃戦も頻繁。短銃以外の武器の携行を認められない消防士は、危険すぎて火災現場に入れない。多くのビルは、火が消えるまで放置されるのが現状だ。
(04/23 19:22)
http://www.asahi.com/international/update/0423/012.html