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2003.04.23
Web posted at: 17:36 JST
- AP
バグダッド(AP) 米紙ロサンゼルス・タイムズは23日、イラクの首都バグダッド市内の高級住宅地で22日、米軍がマンション1棟の犬小屋や庭園内から約1億1200万米ドル(約134億円)相当の米ドル紙幣を発見したと報じた。
これら札束は、アルミニウム製の箱の中に入れられ、青いテープで封印されていたという。札束は、ヨルダンの銀行経由で運ばれた形跡があった。
米軍は今月18日、今回と同じ住宅地内にある小さな建物で、約6億5600万ドル(約785億円)分の米ドル紙幣を発見したと述べていた。工具を探しに小さな建物に入った米兵が壁の穴に気づき、その向こう側の隠し部屋に金属製の容器が置いてあるのを見つけていた。
容器の中にはそれぞれ、ビニールで包んだ100ドル紙幣の札束が入っていた。大半は、ニューヨーク連銀など米国の銀行の帯封がつき、続き番号の新札だった。同封の書類から、ヨルダンの銀行経由でイラクへ送金されたと判明した。
高級住宅地は、フセイン大統領の宮殿から東側の近い所にある。フセイン政権の崩壊後、首都内では略奪、放火などの混乱が発生しているが、この住宅地は首都を制圧した米英軍などが警備を即座に固めたため、被害に遭わなかったとしている。
同紙によると、米軍などはヨルダンの中央銀行から計10億ドルの現金がイラク関係者によって引き出された事実を突き止めたとしており、残りの約2億ドル分がこの高級住宅地内に隠されている可能性があるとも伝えた。
http://www.cnn.co.jp/world/K2003042301600.html