現在地 HOME > 掲示板 > 戦争32 > 786.html ★阿修羅♪ |
|
カギ握るイラク人科学者
【ワシントン=近藤豊和】ブッシュ米政権内で、イラクで大量破壊兵器隠匿の明確な物証が発見できなかった場合、開発に携わったイラク人科学者らの証言を代替とする案が検討されていることが明らかになった。完全な物証が発見できない場合に備え検討が始まったもので、証言を得ることが可能な科学者らの特定をすでに始めている。
ラムズフェルド国防長官は二十一日の会見で、イラクでの大量破壊兵器発見にはイラク人からの情報提供が重要だとの見解を示し、情報提供者の獲得に努めていることを明らかにした。米英軍は大量破壊兵器の捜索活動を継続しており、これまでにも疑惑の施設や弾頭、容器などが発見されているが、検査の結果はすべて「シロ」となっている。
ブッシュ政権は、イラク全土をほぼ制圧したことでイラク人科学者らからの証言の聴取が可能になったと判断。イラクで生物・化学兵器や核兵器の開発に携わった科学者や技術者などは約三千人に上るとみており、このうち約百人が重要情報を握る立場にあるとみている。
米軍はこれまでに、「イラクの核兵器開発の父」とも言われたジャファル氏や化学研究者のアニ氏、フセイン大統領の科学顧問だったサアディ氏らを拘束しており、大量破壊兵器隠匿の情報収集とともに、大量破壊兵器開発の証言の聴取も行っている。
一方、逃亡した科学者らが、第三国や国際テログループと接触をもち、大量破壊兵器開発の情報を拡散させることが新たな懸念材料となっており、こうした科学者らの行方の追及にも全力を挙げている。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/23int001.htm