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【バーレーン=横田一成】米軍の第101空てい部隊数千人が22日、イラク北部の同国第三の都市モスルに入った。モスルではイラク軍が退却した後、武装したアラブ人、クルド人、トルコ系住民の間で複雑な対立が起きているうえ、民兵の米軍に対する散発的な攻撃も続いている。米軍は大部隊の投入で事態の収拾を図る構えだ。
空てい部隊はバグダッド近郊から約50機のヘリコプターなどでモスルの空港に到着。兵員輸送車で次々と市中心部に入った。ロイター通信によると、米陸軍第四歩兵師団の戦車隊も市内に入った。
モスルでは民族間の対立や米軍による発砲事件への反発などで不安定な情勢が続いている。米軍は大部隊を背景に、数日以内にクルド兵をモスル市外に退出させ、民兵を非武装化する計画。
モスルはクルド人武装勢力と米軍が連携して今月11日に制圧したが、フセイン政権崩壊後も多くのクルド兵が市内に残っている。地元住民によると、クルド兵は政府ビル、商店などで略奪を働いたという。 (10:50)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030423AT2M2300C23042003.html