現在地 HOME > 掲示板 > 戦争32 > 742.html ★阿修羅♪ |
|
図表で見るイラク攻撃の顛末
●全部でパターンは8通り
当事者の抗戦意思、内通の状況に着目した場合、全部で8通りの説に集約できます。最初に図表を示した上で、それぞれの説について簡単な説明文をつけておきます。
●諸説の図表(抗戦意思あり=○、なし=×)
中枢幹部 軍部等 内通者
単純敗走 × × 無
オリ急行 × × あり(中枢、軍部)
敵前逃亡 × ○ 無
事前通謀 × ○ あり(中枢)
事後通謀 ○→× ○ あり(中枢)
軍部内通 ○ × あり(軍部)
軍務拒否 ○ × 無
地下政府 ○ ○ 無
●各説の説明
【単純敗走説】米軍の武力行使に対して有効な反撃手段を持たなかったため、イラク軍は戦闘を放棄した。その結果、フセイン政権は存続基盤を喪失し、幹部は逃亡するに至った。
【オリ急行説】フセイン政権は外患を誘致し、または援助をする約束を米国と取り付けていた。さらにイラク軍の内部にも米国の抱き込み工作によって内通している者が多数いた。こうしたことが政権の崩壊を容易ならしめた。(オリ急行=オリエント急行殺人事件)
【敵前逃亡説】フセイン政権は米軍の武力行使に直面し、敗北必至と判断した。その結果、幹部は身の保身を図るべく、支配下の軍事組織や行政機構などを放置したまま逃亡した。
【事前通謀説】3月下旬の武力行使よりも前から、フセイン政権は外患を誘致してイラクを明渡す旨の約束を米国と取り付けていた。武力行使の開始後、支配下の軍事組織や行政機構を放置したまま、政権を離脱した。
【事後通謀説】3月下旬の武力行使以後、フセイン政権は外患を援助してイラクを明渡す旨の約束を米国と取り付けた。以後、支配下の軍事組織や行政機構を放置したまま、政権を放棄した。
【軍部内通説】イラク軍の内部には米国の抱き込み工作によって内通している者が多数いた。そのため、武力行使の開始後、激しく抵抗した部隊とそうでない部隊とに分かれた。こうしたことがフセイン政権に動揺をもたらし、政権放棄に至らせた。
【軍務拒否説】フセイン政権に対する不満から、イラク軍は軍務を拒否した。このことがフセイン政権に動揺をもたらし、政権放棄に至らせた。
【地下政府説】米軍の武力行使に対して正面から反撃するのは困難であることから、地下政府を設立してゲリラ戦を展開することにした。