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【バーレーン=横田一成】イラク北部の石油都市キルクークでクルド人とアラブ人の民族対立が再燃している。ロイター通信によると、武装したクルド人が一部のアラブ系住民に3日以内の立ち退きを要求した。キルクークでのクルド勢力拡大には隣国トルコが強く警戒しており、今後の民族紛争の火だねになりかねない。
立ち退き要求の背景には、フセイン政権がアラブ人の移住を推し進め、キルクークの「アラブ化」を図ってきたことがある。クルド愛国同盟(PUK)のキルクーク代表は「過去40年間、クルド人は奪われ続けた。報復の側面もある」と述べ、事態収拾が難しいとの見方を示した。
キルクークは今月初め、一時、クルド人武装勢力が占拠。トルコの反発を受けて米軍がキルクークに入り、クルド人の大部分が退去した。ただ残った一部のクルド人が今でも米兵とともに市内の警備にあたっているという。
一方、世界食糧計画(WFP)は21日、トルコからキルクーク向けに開戦後初めて食料支援物資を送った。30台のトラックでマメ625トンと砂糖35トンが運ばれた。 (19:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030422AT2M2200922042003.html