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【ワシントン=伊藤俊行】米国務省のバウチャー報道官は21日、北朝鮮の核問題について話し合う米国、中国、北朝鮮の3か国協議が23日から25日まで北京で開催されることを正式発表した。
報道官によると米代表団は、ケリー国務次官補のほかホワイトハウスや国防総省の北朝鮮担当者計7人。北朝鮮からは、李根(リ・グン)外務省米州副局長、中国からは傳蛍アジア局長らが出席する。
米政府は、北朝鮮外務省が18日に発表した談話の中で、使用済み核燃料の再処理に関する言及があり、英語訳では再処理過程が最終段階にあるとしていたことから、「内容を分析する」として、米中朝協議への参加を正式に表明することを留保してきた。
これについてバウチャー報道官は、北朝鮮談話の朝鮮語原文と日本語訳を参考にした結果、協議への参加が決定されたと述べ、「核再処理は始まっていない」とする日韓両国の見解に米政府としても同調したことを明らかにした。
米中朝協議の議題については、「ブッシュ大統領が考えた(北朝鮮への経済援助などの)『大胆な提案』は、北朝鮮の核開発計画によって水泡に帰した。すべての核開発計画を検証可能で逆行不能な形で廃棄しない限り、その他の話し合いには入れない」と述べ、核問題を最優先とする考えを改めて表明、核問題の解決後には北朝鮮が望む経済援助や金正日体制の保証を含めた様々な議題を話し合えるとの立場を示した。
また、「日韓の参加なしで中身のある結論を得られるとは思えない」として、北朝鮮と中国双方に、日韓の早期の協議参加を求めていく考えを強調した。
ジェームズ・ケリー国務次官補を筆頭とする米代表団は、米中朝協議終了後、25日にソウル、26日に東京を相次いで訪問し、協議内容について日韓両国の担当者と意見交換を行う予定だ。
一方、ホワイトハウスのスポークスマンは21日、韓国と北朝鮮が米中朝協議後の南北協議開催で合意したことについて、「北朝鮮問題は多国間の問題であり、大統領もその考えを明確にしている。地域の国々が協力しあうのはよいことだ」と述べ、正面からの論評を避けた。
(2003/4/22/11:22 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030422it02.htm