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【バグダッド=吉形祐司】イラクの首都バグダッドで21日、イスラム教シーア派の指導者が米軍に拘束されたとして、シーア派住民数千人が市中心部で大規模なデモを繰り広げた。指導者が実際に米軍に拘束されたかどうかは不明だ。
デモ参加者らは、シーア派指導者の釈放を求めるとともに、「植民地主義に反対」などと、米軍駐留への反対を叫んだ。
シーア派住民によると、拘束されたのは、バグダッド北東部のサダム・シティー(住民がサドル・シティーと改名)の指導者ムハンマド・ファルトゥーシ師。同師は、フセイン政権時代に抑圧を受けた貧民街の同シティーで、医療や民生面での活動の指揮をとっている。
同師が拠点を置くアル・へクマー・モスクでは1999年、フセイン政権によって100人以上が銃殺されたという。以来、住民の間では、同じ年に政権当局に殺害された急進的シーア派指導者ムハンマド・サディク・サドル師にあやかり、同シティーを秘密裏にサドル・シティーと呼んでいた。
(2003/4/22/12:05 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030422id01.htm