現在地 HOME > 掲示板 > 戦争32 > 583.html ★阿修羅♪ |
|
【ワシントン佐藤千矢子】米上院のルーガー外交委員長(共和党)は20日、米NBCテレビの番組で「イラクの制度構築は壮大な試みだ。早計な選挙(の実施)は破滅を招く」として、イラクに民主的連邦制度に基づく政権が樹立され、機能し始めるまでに「最低5年間」かかるとの見通しを表明した。
ルーガー委員長は、フセイン体制崩壊後の米軍駐留や米主導の戦後復興にイラク国内で反発が起きていることについて「(米軍の)戦争の戦略・戦術とその遂行は見事」だったのに比べ、暫定政権樹立までの軍政の中心を担う米復興人道支援室(ORHA)のガーナー室長らの始動が「極めて遅い」と痛烈に批判した。
さらに「(権力の)空白が相当な困難をもたらしており、その空白がイスラム教シーア派や神政国家を求める他の人々によって埋められている」と反米主義の拡大に強い懸念を示した。
そのうえで委員長はイラクで民主政治が機能するまで「5年間」かかると表明。19日付の米紙ニューヨーク・タイムズが、米軍がイラクの主要4基地の長期使用を目指していると伝えたことにも理解を示した。
一方、イラク反体制派の最大組織で親米の「イラク国民会議(INC)」のチャラビ代表は20日の米ABCテレビの番組で、イラクへの米軍駐留は「少なくとも最初の民主選挙が実施されるまで必要で、このプロセスは2年間かかる」と述べ、最低2年間の駐留が必要との見方を示した。
[毎日新聞4月21日] ( 2003-04-21-10:48 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030421k0000e030019001c.html