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【カイロ=黒瀬悦成】エジプトの野党系週刊紙「アルウスブーア」(20日発売)は、イラク戦争で米英軍がバグダッドを電撃的に陥落させることができた背景には、イラク軍指導部の首都防衛を巡る路線対立があったと報じた。
それによると、共和国防衛隊の実権を握るフセイン大統領二男のクサイ氏は、バグダッド空港での戦闘が激化していた4月初旬、陸軍首脳に対し、進攻してくる米英軍をあえてバグダッド市内に誘い込み、市街戦で勝機をつかむよう指令した。これに対し軍首脳らは、「敵は想像以上に強力だ」として、逆にバグダッド市外で米英軍を攻撃し、相手の補給線を断つ作戦を進言した。しかしクサイ氏はこれを拒否。軍部は、フセイン氏にも市街戦回避の決断を迫ろうとしたが、連絡がつかなかった。
このため軍部は「敗戦は決定的」と判断。米英軍はクサイ氏の望み通りバグダッドに入ったが、イラク軍幹部に米軍への内通者がいたこともあり、バグダッド防衛部隊は組織的に抗戦できぬまま壊滅した。
(2003/4/21/02:41 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030420id27.htm