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(回答先: 新保守主義者(ネオコン)についての詳細な分析と解説 - 最近の Le Monde から(抄訳) 余丁町散人(橋本尚幸) 投稿者 新規投稿 193 日時 2003 年 4 月 19 日 18:10:54)
>フランシス・フクヤマの著作『歴史の終わり』The End of History and the Last Man (1992) は、ヘーゲリアン・モデルによる人類史の精神史的な全体スケッチである。この本の中でフクヤマは自分の、レオ・シュトラウス派としての信念表明を行った上で、さらに「この地上のすべての国家が、結局最後には、アメリカ型のリベラル・デモクラシーに到達するのだ。それで人類の歴史はひとまず終わるのだ」という挑戦的な世界モデルを提示した・・・・。
>アメリカの政治思想家で今、このナチュラル・ローを最も強く主張するのは、シカゴ学派のハリー・ジャファーHarry Jaffa教授である。彼は現在、カリフォルニア州にあるクレアモント大学の法哲学研究所の所長である。そしてこのハリー・ジャファーの先生が、レオ・シュトラウスである。
>エドマンド・バークの@ナチュラル・ローの思想は、このようにして、現代につながる保守の思想として、「近代民主主義憲法体制そのものと対決するものとして生まれたのである。だから、この世の中を表面的なキレイゴトとしてではなく、もっと深く深く考えようとする、優れた保守的人格の人々が今も世界中にたくさん存在して、彼らは「我れはバーキアンBurkean(バーク主義者)なり」と言うのである。彼らは、利権や現実勢力に結びつく現実的保守主義者たちとは違って、「永遠の保守的態度の人々」と呼ばれるべきだ。
副島隆彦「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人達」講談社α文庫