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ヨルダンが入国拒否、イラク国境で難民250人立ち往生
イラク国内の無政府状態や略奪から逃れてきたイラク人、パレスチナ人、イラン系クルド人らの難民250人以上が、ヨルダン側に入国を拒否され、国境の無人地帯のテントで暮らしていることが19日、わかった。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は職員を派遣して難民らから事情聴取するとともに、ヨルダン政府に人道上の配慮をして難民を受け入れるよう求めている。
難民がヨルダン国境に到着し始めたのは、フセイン政権が事実上崩壊してバグダッド周辺の治安が悪化、暴徒による略奪、放火などが広がった10日ごろから。最初は十数人ずつだったが、この2、3日は数十人ずつの集団が到着し始めた。
うち160人がイラン系クルド人で、バグダッドの西約120キロのアルタシュの難民キャンプに暮らしていた。約60人がイラン反体制派でイラクに事実上亡命していた人々。フセイン政権崩壊後、地元のイラク人たちから「もはや歓迎しない」などと脅されたという。
約40人はイラク人やイラク国内在住のパレスチナ人の家族で、やはり治安の悪化を恐れて逃げてきたという。この中にはパレスチナ人と結婚した4人のヨルダン人女性も含まれ、ヨルダン入国は可能だが、「夫や子どもと離れたくない」と自分たちだけでの入国を拒否している。
母親と11歳の兄を爆撃で失った幼いイラク人姉妹2人は、父親とともにすでに2週間以上も無人地帯でテント暮らしを強いられている。
UNHCRは同所からヨルダン側に約60キロ入ったルウェイシェド郊外に診療所やシャワー、トイレを完備した難民キャンプを設営済みで、彼らをここに移動させることを認めるようヨルダン側と交渉している。
UNHCRはルウェイシェド・キャンプのテントを急きょ、無人地帯に移動、医療チームも派遣するなど対応に追われている。現地で調査にあたっている松下千津担当官は「無人地帯が事実上の難民キャンプになってしまっているが、トイレや水の設備もなく劣悪な環境で心配だ」と話している。
(04/20 03:15)
http://www.asahi.com/international/update/0420/004.html