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バグダッド主要6病院、市民犠牲1000人以上
バグダッド市内の主要6病院で、医師らから診療記録などをもとに朝日新聞記者が聞き取り調査したところ、3月20日の開戦から4月10日までの間に爆撃や戦闘に巻き込まれて死亡した民間人の数が約1000人、けが人の数も約6000人となることがわかった。行方不明や現場での即死なども多いため、民間人の犠牲はさらに多いとみられる。
取材に応じたのは、市内約40の医療機関のうちヌーマン病院▽キンディ病院▽ヤルムーク病院▽チュワドゥリ病院▽ノア病院▽中央子ども病院のバグダッド市内の主要5総合病院と1専門病院。
いずれも、1000〜200床と民間人対象の医療施設として中心的役割を担っているため聞き取りをした。ヤルムークとノアには診療記録が保存され、略奪などで紛失している他の病院では、救急医や外科医らの証言をもとに概数を集計した。
それによると、6病院で死亡した民間人は1000人前後、けが人は6000人前後とみられる。いずれも米英軍のバグダッド空爆が始まった3月20日からの約20日間に、空爆のほか、米軍の首都侵攻時に戦闘に巻き込まれたり、不発弾が爆発したりするなどの理由で病院に運ばれてきた。一部にイラク軍兵士など軍関係者も運ばれてきたが、医師らにはその数を除くよう求めた。
死因は、倒壊した家屋に押しつぶされた圧死のほか、爆風で吹き飛ばされたり、爆弾の破片などが全身に突き刺さったりして出血多量で死亡するなどが多かった。15歳以下の子ども、女性や60歳以上の高齢者も多数を占め、けが人も、手足の切断など大けがが多いという。
6日までの診療記録が保存され、死者89人を数えたマンスール地区にあるヤルムーク病院(1000床)では、3月27日から死者とけが人が増え始め、大規模な空爆があった4月2日は死者22人、翌3日は17人にのぼった。
同病院の医師によると、病院周辺には、軍事関連施設や情報機関施設などが集中し、米軍の空爆が続いた。イラク政府は住宅街のなかに軍や情報機関の施設を紛れ込ませるように配置していたといい、自宅近くに重要施設が存在することを知らない市民も多かったという。
バグダッドでは、3月26日にシャアブ地区の住宅街での爆発で15人が死亡、同28日にはアッシュウラ地区の市場でも爆発があり、約60人が死亡したことなどが報じられている。しかし、民間人犠牲者数の公式累計は明らかになっていない。
メディア情報から民間人死者数を集計している国際プロジェクト「イラク・ボディー・カウント」は、開戦から19日までの死者数を、イラク全土で1652〜1939人としている。 (04/20 03:17)
http://www.asahi.com/international/update/0420/005.html