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どこの国でも戦争を始める時にはその国の宗教となっている「神」の祝福を求めるという。
今回の戦争についても当然その儀式が行なわれ双方が神の加勢を頼んだのだろう。
イラクはアッラーが祝福し、ブッシュ政権とブレア政権はイエス・キリストとその父が祝福したことになる。
実際にブッシュ大統領はこの戦争を始めるに当たっての演説をこう結んでいる。
「祖国とそれを守る者に神の祝福あれ」
彼らは聖書を神の言葉として認めている。
さて、聖書ではイエスは「あなたの敵を愛しなさい」と言っている。
素晴らしい教えに見える。
アメリカのブッシュ政権とイギリスのブレア政権はイラクを敵と見なした。
しかし、彼らは聖書の教えに従っているようには見えない。
聖書の中でイエスは、隣人はもとより「あなたの敵を愛しなさい」と言っている。
ブッシュ大統領の支持基盤の宗派は聖書を厳格に解釈するそうだが
彼ら自らが信じる神が「敵を愛せよ」と言っているのになぜ従わないのだろうか?
そうであれば、既に彼らはイエスに叛いていることになる。
そうなると、これは当然人間の考え出した禁固刑や電気椅子では済まないはずだ。
これに対しては「永遠の地獄」が待っているはずではなかったのか?
それとも、これがブッシュ政権とブレア政権が信奉するキリスト流の愛し方なのだろうか?
それならば、その好き嫌いは別として理解の糸口のそのまた糸口を見つけたような気もする。
つまり彼らの愛し方というのは、相手に銃口を向けて言い寄ることなのだろう。
そして相手に弾を撃ち込んでミサイルでずたずたに引き裂くことが
その「愛」表現なのだろう!
恐らくあの爆撃機とミサイルと劣化ウラン弾には
彼らの言う所の「神の祝福」と「愛」がたくさん詰まっていたということだ。
そうだとするなら、これがブッシュ政権とブレア政権が信奉する神が勧めるところの
「汝の敵を愛せよ」という教えの実践ということになる。
しかし、これはどんなに濃い色眼鏡で見ても
神の御業というよりは「悪魔の所業」に見える。
愛するというよりは「強姦」に見えるんだがね!
イスラームは「目には目を」だ。
これが好きか嫌いかは別としても率直でわかりやすい。
しかし、イエスは「あなたの敵を愛しなさい」と言っている。
しかも、「片方の頬をたたかれたら、もう片方も差し出しなさい」とも言っている。
ところがこの「神の子羊」たちは
片方さえもたたいたことのない相手に対して2度も殴りつけている。
これに対する懺悔を聞きたいものだ。
イエスが戻って来なくて幸いだろう。
しかし、もし彼が戻ってきたらどうするつもりなのだろうか。
「あなたの教えを実践しています」とでも言うつもりだろうか。
それとも自ら行なっている「愛」を、彼に対しても実践するのだろうか。
もっともありそうなことは、彼らの「愛」にさらに磨きをかけるために
もう一度ゴルゴダの丘に送ってしまうことだろう。
何しろ「愛」は邪魔だからだ。
「愛」がなんの役に立つ?
「愛」の言うことを聞いていたら
爆弾は作れない。
ミサイルは撃ちこめない。
敵は愛さなければならず、
嘘はつけない。
そんなことなら「愛」などお払い箱にしてしまった方が
事がやりやすいということなのだろうか。
次の十字架は何で作るのだろうか?
森林破壊が深刻な今、まさか木は使わないだろうと思う。
しかし、京都議定書もゴミ箱に捨てたぐらいだから気にもしない可能性はある。
ゴミの捨て場所に困っているようだから
山と積まれている劣化ウランでビッグな十字架を作ればいい。
いちいち砲弾に加工する手間は省け、
「敵を愛しなさい」などと言う邪魔者も消えて一石二鳥というものだ。
そして、もしそんな愛され方をしたら
イエスでなくとも、お望み通り2度と戻って来ようとはしないだろう!
信奉する教えが説いていることと、やっていることが正反対に見える。
いったいいつからそんなに屈折してしまったというのか。
それともブッシュ政権はユダヤ教に鞍替えをしたのだろうか。
それならわからないこともない。
ユダヤの神は自分の信徒にさえも火を注いで焼き殺したことがあったという。
ちょっと性教育が足りなかったという理由だけでだ!
それに、
「米共和党は92年に父親ブッシュ氏が落選したのを契機に
『二度とユダヤ人社会とは争わない』と決定した」
そうだから、そうなっても無理はないかも知れない。
ところで、イラクでフセイン政権が所有していたとされる
拷問器具が発見されたという報道を見た。
あれを見て驚いた!
何とも旧式な拷問器具だ。
どこの博物館から持ち出してきたのかと言いたくなるような代物さえあった。
もちろん、あれを生身の人間に使えば苦しむことになるだろう。
あの器具は誰が見てもそれがもたらす苦しみは容易に想像がつく。
それにいきなり持ち出されれば人目も引く。
こうやって、いったい誰を騙そうとしているのか?
それではアメリカ式の拷問器具はどうだろう。
これは隠されずに堂々と使われている。
ずっと目に触れているものはやがて目立たなくなるということなのだろう。
そして、彼らいわく「安全が確確認されている」というものだ。
この拷問器具は博物館物のちゃちなものではない。
イラク式の埃をかぶった骨董品ならば痛みから解放されるチャンスも大きいが。
アメリカ式は肉体を傷つけるだけでなく遺伝子まで破壊して
死ぬまで苦痛を与え続けるというものだそうだ。
しかも、その母親から生まれた子供は生まれる前からだ!
そして、イラク式で苦しむのは特定の人間だけだが
アメリカ式は「味方」さえも例外としないものだ。
あの病状が劣化ウラン弾のせいではないと言い張るならば
いったいこの甲状腺障害や白血病に侵されたイラクの人々や奇形で生まれてきた子供は
いったいどこから沸いて出たと言うのだろうか。
湾岸戦争から帰ってきて「奇妙な病気」に侵されたアメリカ兵はただの「気のせい」なのか。
あれもこれもフセインの陰謀だとでも言うつもりなのだろうか。
そのどれでもないと言うのならば、これがブッシュ政権が言う「神の祝福」なのだろう!
そしてこの病に侵された人々の声は報道されるたびに
安全が確認されているという「科学的声明」の下に封殺されようとしている。
イラクに有るとされている大量破壊兵器を取り締まることが
いつのまにかこの戦争の大義名分の一つになっているが、
自国に蔓延している「通常兵器」を取り除く気さえないのに、
他所の兵器を取り除こうとはいったいどういう了見なのだろう。
しかも、このスーパーマーケットで買える「通常兵器」で毎年あの9.11の数倍のアメリカ人が
同じアメリカ人によって殺されている。
いいかげんにごまかしは止めることだ。
戦争に安らぎはない。
大空と海と大地、安らぐ場所はすでに目の前にある。
「指導者」たちはいったい何を探し出そうというのか。
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● 「祖国とそれを守る者に神の祝福あれ」
May God bless our country and all who defend her.
President Bush Addresses the Nation 原文:英語(ホワイトハウス)
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2003/03/iraq/20030319-17.html
●ブッシュ大統領の支持基盤の宗派は聖書を厳格に解釈する(太田述正ホームページ時事コラム)
http://www.ohtan.net/column/200303/20030308.html
●戦争は聖地回復の第一歩(萬晩報)
ブッシュこそ危険
神がかっている
ホワイトハウスでお祈りをしてから閣議をはじめるブッシュ現大統領
http://www.yorozubp.com/0302/030228.htm
●−「米共和党は92年に父親ブッシュ氏が落選したのを契機に
『二度とユダヤ人社会とは争わない』と決定した」−
「イラクにヨルダン王家」構想も(毎日インタラクティブ)
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/tokusyu/power_1/04.html
●ブッシュの戦争教書演説−ヤン・エーベル(翻訳・寺尾光身)
9月11日のテロ攻撃によって殺されたアメリカ人の10倍以上のアメリカ人が・・
http://www.kokuminrengo.net/2002/20020130-janoberg.htm
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●劣化ウランとはなに?(切手で語る石油文化の光と影)
http://www9.ocn.ne.jp/~petro/bombud.htm
●知られざる被爆者(中国新聞)
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/index.html#1_us
防護テスト 教育ビデオ日の目見ず 軍 世論反発危ぐ?
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us/000411.html
●劣化ウラン弾と経済制裁−湾岸戦争後のイラク(森住 卓 ホームページ)
http://www.morizumi-pj.com/iraq/iraq.html
●劣化ウラン弾による被害の実態と人体影響について
(アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン)
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/UMRC/du_human_effect.htm
●劣化ウラン兵器の安全評価に関連する3つの論文
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jrr/paper/paper002.html
●鳥島射爆撃場における劣化ウラン含有弾誤使用問題
鳥島の周辺環境への劣化ウランの影響は無視できる。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/10/09/980912c.htm