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報告者:アブ・ハバル
忽然と消えたサダムとイラク政府首脳たち 2003年04月17日
3月20日のイラク戦争開戦、そしてその後のバグダッド陥落の寸前まで世界のマスコミ人を相手に「イラクの勝利を確信する」と主張していたサッハーフ情報相が姿を見せなくなった。最近彼は首吊り自殺をしたという情報が流れたが、彼の子息は父親の自殺説を間接的に否定している。
ある噂によれば、サッハーフ情報相はバグダッド陥落の瞬間まで世界のマスコミに自身の姿をさらすことにより世界の耳目をひきつけておき、サッダームフセイン大統領とイラク政府高官たちを安全に国外へ出すことに成功したのだといわれている。
もしそれが事実であるとすれば、彼にも安全な逃亡経路が事前に確保されていたということになるし、彼がそこまでサッダームフセイン大統領に忠誠を尽くすということは、それなりの将来的見返りがあったということでは無いか。
サッダームフセイン大統領については、ベラルースに亡命したという説と、ロシアに亡命したという説がある。そのいずれの場合にも当てはまるのが、アフガニスタン戦争でアメリカとロシアの情報部が協力作戦を行っていたことから、サッダームフセイン大統領の亡命作戦もこの両者の協力によって成功したのだということだ。ロシア情報部はこの作戦の成功により、サッダームフセイン大統領から50億ドルの謝礼を受け取ったと伝えられている。
多分、イラク政府高官たちは、シリアとロシアに分散して亡命したものと思われるが、サッダームフセイン大統領が亡命したとすれば、亡命先はロシアであろうと思われる。なぜならば、彼は重病にかかっており、高度な治療が可能な国でなければ亡命を希望しなかったであろうことが想像されるからだ。
イラクの細菌兵器、化学兵器の専門家の中の高官も、シリアに亡命していると伝えられ、相当量の大量破壊兵器がシリアに持ち込まれたという情報もある。それが事実であるとすればアメリカやイスラエルがシリアに攻撃を加えるべきだという主張に正当性が出てこよう。
こうしたサッダームフセイン大統領生存説は、多分にイラク軍があっけない敗北をアメリカ軍の前に喫したことによるのかもしれない。
最近、イラク軍の高官の多くが、イラク戦争以前にアメリカの工作員に説得され、買収されていたために反撃しなかったのだという情報が流れた。彼等にアメリカ側が提示したのは、イラク戦後の政府での役職だったということだ。
多くの政府高官とサッダームフセイン大統領が忽然と消えたことは、今後もアラブ世界に多くの噂とサッダームフセイン大統領神話を生むことになろう。
それが新たな大変革をアラブ世界全体に生み出すことになるのかもしれない。(あるいは、消えたイラク政府高官の数が多いことや、サッダームフセイン大統領体制下の、警察や軍の一部が治安維持目的で実質的に復職していることなどから、噂では無く事実であるとすれば、将来、イラクでもイランでかつて起こったような権力へのカムバック事件が起こるかもしれない。イランではパーレビ国王の父親の体制がモサデクによる革命で追放された後、パーレビによってモサデクが倒され復権している。このパーレビ体制復権劇の仕掛け人はCIAだった。)
http://www.tkfd.or.jp/news/meast/1_20030417_2.shtml