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【ワシントン佐藤千矢子】ラムズフェルド米国防長官は17日、国防総省で開いた職員との対話集会で、イラク戦争で生物・化学兵器などの大量破壊兵器がいまだに発見されないことについて「何かを発見できるとは私自身は思っていない。我々がすることは、どこを探せばいいか教えてくれる人間を見つけ出すことだ」と述べ、イラク側の情報協力なしに米国が自力で大量破壊兵器を見つけ出すことは不可能との認識を表明した。
長官は、イラク側が「何かを埋め、地下トンネルを使い、証拠資料を持ち出した」と大量破壊兵器の隠匿工作があった可能性を指摘。イラク人科学者などを念頭に、情報を持っている人間やその家族をイラク側が拘束して、米側に情報提供させないようにしたと非難した。
その上で長官は「これは、何かが見つかると期待してあちこち走り回る宝探しのようなものではない。査察官は何も発見しなかったし、我々が発見するとも思えない」と述べ、イラク人情報提供者に期待する考えを示したが、「そういう人々を発見するには一定期間かかる」とも述べた。
長官の説明によれば、大量破壊兵器を捜索する米チームが最近、イラク国内に到着。またロイター通信が同日、米国防総省筋の話として伝えたところでは、米国は約10人の元国連査察官に協力を要請し、一部はすでにイラク入りしている。CNNテレビも国防総省筋の話として、約1000人のチームをイラクに送ったと報じている。
米国はイラクの大量破壊兵器開発・保有疑惑を理由に戦争に踏み切っており、発見できなければ戦争の大義に傷がつくことは避けられない。米国は今後、専門家の投入で発見に全力を挙げる方針だが、ラムズフェルド長官の発言は、それでもイラク人協力者を確保できなければ発見は難しいとの認識を示したもので、米国の苦しい立場を浮き彫りにしている。
[毎日新聞4月18日] ( 2003-04-18-11:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030418k0000e030033000c.html