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現代の粋を集めた殺人テクノロジーによる「誤爆」によって
両腕を吹き飛ばされた子供がいた。
そして、それを行った者たちの手によってその子はクエートの病院に運ばれた。
今度はどうするというのだろう。
最新のテクノロジーで「治療」するのだろうか。
この世界は片方の手にミサイルを、もう片方には包帯を持って来る者が支配しているようだ。
これに似た行為はこの世界に何度も現われる。
こういった行為がこの世界で「援助」と呼ばれている。
たとえ本物の手よりも強力なロボットアームを取り付けたところで
その子に対してやったことが消えることはない。
その子は、両親や家族が切れ切れの肉片になって消えてしまったことさえ知らなかった。
しかし、その子は「私を殺して!」と訴えていた。
当のクエートの医師でさえも悲しい顔をしていた。
この子に必要だったのは爆弾ではなく花々だ。
この子に必要だったのは銃弾ではなく暖かい両親の手だ。
腕を吹き飛ばすことではなく、その手を使って手をつなぐことだ。
はっきり言おう。
戦争は血塗られたものだ。
それは娘や息子、お父さんやお母さんを血みどろの肉片に変えてしまう殺人行為だ。
それは人を笑顔ではなく泣き顔にする行為だ。
美しいものを作るのではなく
美しいものをつぶして回る行為だ。
もしこの上に、建設には破壊が必要だなどと言うことがあれば
戦争とは殺人だと言おう。
殺人に建設的な目的などあるはずがない。
それともあるのだろうか。
もし、万が一つにでもあったとすれば
どういう類の「建設」目的があるのだろうか。
テレビで見たイラクの町の人々は非道な独裁者などには見えなかった。
それどころか美しい人々に見えた。
そしてこの人たちの上に6,000発のミサイルが打ちこまれた。
これが正義ならば悪とは何のことなのだろう。
そして大量破壊兵器とは何のことなのか。
原爆は大量破壊兵器だ。
水爆は大量破壊兵器だ。
クラスター爆弾は大量破壊兵器だ。
MOABは大量破壊兵器だ。
そして、MAOBとは「すべての爆弾の『母』」という意味だそうだ。
これを作った者は、こともあろうに爆弾の上に「母」をつけた。
そして実験と称して木々の上に落として焼き払った。
この行為は正気だろうか。
これを作った者も「母」から生まれたのに違いないだろうが、
断じて「爆弾」からではないはずだ。
この名付け親は「母」という言葉にどういう感情を持っているのだろう。
その「母」がいつも爆発していたとでもいうのだろうか。−これはあり得ることだ。
少しでも正気であるなら、いったい自分が何に名前をつけたのかを考えてみることだ。
そして、これらの兵器は最も危険に見える政権のもとにある。
さらに、この政権は棍棒を振り上げて自分の言い分を通す政権に見える。
この世界は棍棒がでかくなければ物も言えない世界のようだ。
そしてあらゆる種類の棍棒をより高く積み上げた者があらゆる種類の発言権を得る世界のようだ。
ところがこの棍棒政権は「イマジン」という歌を禁止している。
いったい「イマジン」のどこがいけないのだろう。
あれはテロリストの歌ではない。
戦争ソングでもない。
イスラムの歌でもない。
化学兵器でさえない。
あの歌を聴いて凶暴になることなど決してないだろう。
聞けばその反対のことが起こるだろう。
そもそもどこに禁止する必要があったのだろう。
それともその歌に何か恐れるところでもあるのだろうか。
もしそうだとすれば
一つの歌を恐れるあまり禁止してしまうのが今の政権だというのであれば
これはとんだ笑いぐさだ。
「通常兵器」ですらない一つの歌を恐れるとは
いったいそれは何という類の政権なのか?
あの歌が「愛国」歌でなくて幸いだった。
そうでなければ彼は墓場からミサイルの隣に召還されていただろう!
しかし、あの歌は平和の歌ではない。
そうではなく、この世界がいかに愚かしいかを暴露している歌だ。
あの歌を創った人はこの世界と自分を見た。
それ故に歌われた歌だ。
そうでなければ、どうしてあのように歌うことがあっただろう。
「阿修羅」にも紹介されていたが
コロンビアの飛行士の一人は「イマジン」をモーニングコールにしていた。
イスラエルの飛行士はヘブライ語の歌を選んでいた。
彼はかつてイラクの核施設を先制攻撃した時のパイロットの一人だという。
彼らの乗ったコロンビア号は不幸な最期を遂げてしまった。
そして彼が選んだ歌の歌詞は:
私の声が聞こえていますか? 遠く離れた愛しい人よ?
私の声が聞こえていますか? たとえあなたがどこにいようと?
私の最期のその日にも、私はここにいることでしょう。
涙の別れが迫っています。・・・
というものだった。
モーニングコールに使うにしては何とも悲しい響きの歌だ。
彼は事故の前にシャロン首相と話した中で
「地球は美しい」と話したという。
そして「私たちは、これを心をこめて守らねばならない」と言っている。
その守る方法とはどのようなものだろう。
それは、例えば一本の木を植えることであり、
その一本の木がどこに存在しているのかを静かに観ることであるはずだ。
断じて「衝撃と恐怖」などではありえないだろう。
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歌詞引用:
http://www.upi.com/print.cfm?StoryID=20030202-052352-5192r
参照:
中澤英雄さんからの投稿メッセージ
−宇宙からのメッセージに耳を傾けよ――スペースシャトル事故と迫り来るイラク攻撃−
http://thank-water.net/japanese/article/nakazawa1.htm
「阿修羅」
http://www.asyura.com/2003/war25/msg/178.html
宇宙飛行士の言葉はなぜインターネット上にないのか
http://www.yorozubp.com/0303/030304.htm
「阿修羅」
http://www.asyura.com/2003/war25/msg/175.html