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(回答先: ブッシュの「粗暴」なパレスチナ解決策【田中宇の国際ニュース解説】 投稿者 通りすがり 日時 2003 年 4 月 16 日 20:51:09)
いわゆる「和平」と「パレスチナ国家樹立」というものが、パレスチナ人の抑圧を終わらせるものではまったくないということを理解することが肝心だと思う。
シャロンのような右翼シオニスト(米国ではネオコン派やキリスト教右派に対応)と、労働党などの左翼シオニスト(米国では田中の言う中道派に対応)は、シオニスト国家の維持とパレスチナ人の帰還阻止という根本的な目標は共有している。その戦術が違うだけなのである。
和平推進派が勝利し、「パレスチナ国家」が樹立されるとしても、それはパレスチナ分割とシオニスト国家の永続化であり、パレスチナ人は狭いバンツースタンの中に閉じこめられるのである。難民全員の帰還を認めることは、パレスチナ人が人口で多数派になってしまうため絶対に認められない。あくまでパレスチナ人は分離されなければならず、シオニスト国家が維持されなくてはならないのである。いわゆる「和平」の正体はこれである。
パレスチナ解放闘争の原点は、あくまで帝国主義によるシオニスト国家とパレスチナの分割を認めないことである。シオニスト国家の存在を承認し、パレスチナの分割を承認し、パレスチナの国土の一部にバンツースタン国家を建設することを「パレスチナ解放」などと呼ぶことは深刻な欺瞞であり絶対に拒否されなくてはならない。
われわれはあくまでパレスチナ全土の解放と社会主義共和国をめざして闘うであろう。