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フセイン大統領は死なず? 暗殺狙った空爆、実は隣の家
イラクのフセイン大統領殺害を狙い米英軍が7日にバグダッド市内の住宅地を空爆して以降、大統領の消息は一切途絶えている。「死亡説」が流れるなか空爆の現場を訪れてみると、爆撃された家は大統領の出入りが疑われた民家ではなく、その隣の家だったと住民が証言した。犠牲となったのは、大統領とは恐らく何の関係もない市民だという。
バグダッド西部のマンスール地区は、塀に囲まれた邸宅が並ぶ高級住宅街だ。その一角に、直径20メートル近く、深さ約8メートルの巨大な穴ができていた。女性の髪の毛が転がり、腐臭が漂う。「髪の近くにまだ遺体が埋まっているようだ」と、近くの住民が話した。
住民らの話を総合すると、ここには空爆前、3軒の家があった。その1軒では8人が死亡し、外出中の父だけが生き残った。1軒は留守。もう1軒では母子家庭の親子4人全員が亡くなった。
「でも、米軍の標的はどう考えても、この3軒の隣の民家だった」と近所の雑貨店主モハメド・アルハルディさん(39)が説明した。
アルハルディさんの案内で、今は空き家となった疑惑の民家をのぞいた。部屋の中に電話線がからまっている。イラクでは電話自体が少ないが、ここには電話局の職員がきて、5回線も設置したという。大きな執務机があり、地元の人は「大統領が座っていた」とうわさしているという。
この家は空爆の3カ月前に入居者が変わった。以後、軍車両やVIP専用車が横付けされるようになった。実際に大統領の姿を見た人はいないが「誰か重要人物のための家だろう」と近所で取りざたされていた。
米英軍は「この地区にフセイン大統領や2人の息子らがいる」との情報を得て急きょ、ここを空爆。着弾点は本来の目標から約20メートルずれ、隣の家を直撃したようだ。疑惑の民家は屋根が壊れた程度で、死者が出た様子はない。「この空爆で大統領をしとめたなんて、米国の宣伝に過ぎませんよ」とアルハルディさんは言った。
(04/16 19:43)
http://www.asahi.com/international/update/0416/019.html