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(回答先: 書籍『アメリカの国家犯罪全書』の詳細 投稿者 木村愛二さんって、なんかかわいい♪ 日時 2003 年 4 月 12 日 16:39:48)
この本の訳者・益岡賢氏のページです。
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/
以下は訳者によるこの本の紹介
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/books/roguestate.html
アメリカの国家犯罪全書
ウィリアム・ブルム著、益岡賢訳
作品社、400ページ、2000円、2003年3月31日発売
1ページ5円という安さ! 索引付
原書は Rogue State: A Guide to the World's Only Superpower (London: Zed Books,
2002) です。著者のウィリアム・ブルム氏は、1967年、米国のベトナム侵略に抗議し
て国務省を辞任して以降、地道に米国の海外介入や国内での人権侵害を調査してきた人
で、その著書は、米国内で米国の政策を憂慮する人々に高く評価されています。勇まし
いタイトルがついていますが、米国による多くの国際法違反をオムニバス形式で記述し
た、淡々とした本です。細かい章に分かれているため、最初から読み通すこともできま
すが、ハンドブック的に使うこともできます。もうすぐ書店に並びますので、よろしけ
れば手にとって見てみて下さい。直接手に取ることが難しい方のために、一部、オンラ
インで公開致します。ただし、その後訳文には大分手が入れられていますので、正確に
本と同じではありません。ご了承下さい。また、2003年1月に著者からのイラクを
巡るコメントをもらった部分が「著者まえがき」に追加されています。
あと、わざわざお断りするまでもないことなのかも知れませんが、これはいわゆる「反
米本」ではありません。親米とか反米といった妙なカテゴリー(これ自身、ブッシュが
他人に強制しようとしたカテゴリーです)においてではなく、冷静に、記録として検討
していただきたい中身の本です。占領下パレスチナの人が恐ろしい状況に置かれている
中で、それをしっかりと批判しながら、不当な行為に対してはどのような場所でそれが
起ころうと反対する枠組みの必要性を説き、そのために「オープンなディスカションや
交流の促進を通して、手前勝手な議論、戦争や宗教的急進主義や先制「防衛」の専門用
語などと取り引きすることのない知的な誠実さを育むこと」(中野真紀子訳『イスラエ
ル、イラク、アメリカ ---戦争とプロパガンダ3---』みすず書房、二〇〇三年)の重
要性を強調する、エドワード・サイードの言葉が、訳者は、とても好きです。そして、
サイードのこの言葉は、「親米」とか「反米」といった対立軸と、全く異なる立場から
のものだと思います。
目次:
著者まえがき
はじめに
第一部 「われわれ」と「奴ら」:テロリストおよび人権侵害者と米国の愛憎関係
第1章 テロリストたちが米国をいじめる理由
第2章 アメリカから世界へのプレゼント:アフガンのテロリスト養成所卒業生たち
第3章 暗殺
第4章 米軍/CIA訓練マニュアルからの抜粋・・・いいヤツらの心にある素敵な考え
第5章 拷問
第6章 芳しくない輩
第7章 「芳しくない輩」の新規訓練
第8章 戦争犯罪者:敵側の、そしてわれわれの
第9章 テロリストの安息地
第10章 ポル・ポト支援
第二部 米国による大量破壊壁の使用
第11章 爆撃
第12章 劣化ウラン
第13章 クラスター爆弾
第14章 化学兵器・生物兵器の利用:米国外編
第15章 化学兵器・生物兵器の利用:米国編
第16章 化学兵器と生物兵器の利用を他国に奨励する
第三部 「無法国家」対世界
第17章 米国の世界介入小史 一九四五年〜現在
第18章 選挙操作
第19章 トロイの木馬:「米国民主主義基金」(NED)
第20章 米国対世界:国連を舞台に
第21章 盗聴:地球上のあらゆる場所で
第22章 拉致と略奪
第23章 CIAがネルソン・マンデラを二八年間の牢獄生活に送りこんだ経緯
第24章 CIAと麻薬:「何が悪い?」
第25章 地上唯一の超大国であるということは、決して謝罪する必要がないということである。
第26章 自由企業のために、合衆国は、侵略し、爆撃し、殺害する。しかし、アメリカ人は本当にそれを信じているのだろうか。
第27章 自由な国のある一日
益岡賢 2003年3月21日 50000人が参加した東京ピースパレードから戻って