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(回答先: ブリクス氏「戦争は前から計画されてた」査察軽視批判 投稿者 佐渡島三郎 日時 2003 年 4 月 10 日 22:43:26)
私は,国連安保理におけるブリクスの2回の報告をともに視聴しました。
査察委員長としての立場としては,報告自体は極力公平を期さなければなりませんが,付帯意見くらいは述べることができたでしょう。
ところが,結局「灰色である」と述べただけで,なんら積極的な判断や希望を述べませんでした。
そのため,仏独露は「だから査察は必要だ」という結論を導き,米英は「査察はもう意味がない」という牽強付会を行ない,コイズミやフクダは「クロに近いと言っているようなもの」という強引な解釈を行ないました。
まともな思考力,洞察力があれば,査察など無視して米国が武力行使に邁進しようとしていたこと,いやそもそも1441決議を求めたこと自体口実作りで,その時点で査察などどうでもよいとブッシュどもは考えていたことは,わかっていたはずです。であるならば,査察団委員長としての報告は
「査察は必要であり,今後数ヶ月間継続しなければならない。それを早急に打ちきって武力行使に至るということになれば非常に遺憾である。なんとしても査察を継続させてもらいたい」
という積極的な発言で終わるべきでした。
この発言があっても米国を止めることはできなかったかもしれませんが,安保理の議論の流れや国際社会に与える影響は非常に深いものがあったでしょう。少なくとも日本政府は「米国支持」を打ち出せずに立ち往生したはずです。
私は特に2回目のブリクス報告ではこの言葉を期待していたのですが,見事に裏切られました。
ブリクスもまた「戦犯」の一人であり,米英の武力行使の露払いをした,と考えます。
ことここに至って,良心の呵責を感じたのか,「査察軽視を批判」しているようですが,今ごろになって何を寝言を言うのか,と怒りを禁じえません。