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2003.04.10
Web posted at: 11:12 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 米情報当局はイラク・フセイン政権内の通信の傍受を続けてきているが、その通信が途絶していることがわかった。米当局者が9日明らかにした。当局者は「バグダッドを支配している体制があることを示すものはない」と話し、無政府状態になっているとの認識を示した。イラク最大の都市バグダッドの支配を失ったフセイン体制は同日、崩壊した。
当局者は、イラク政府や軍部の状態について「統制を失っている」と表現している。また別の当局者は9日、「組織化された軍隊は小規模なものも残っていない」と話した。
ただし「抵抗が全くなくなったわけではなく、目に見えるものがないという意味だ」とも話し、わずかではあるが、強い抵抗があることを明らかにした。
実際、東方からバグダッド市内への侵攻を図った米海兵隊は9日、バグダッド中心部から3キロほど離れたバグダッド大学で、民兵組織からの抵抗を受けた。
海兵隊に同行して取材しているCNNのマーティン・サビッジ記者によると大学キャンパスは一時、建物から黒い煙が上がり、戦場と化した。
バグダッドを米軍などがほぼ手中に収めたことで、フセイン氏の生地であり、フセイン氏への共鳴者も多いとされる北部の都市ティクリトや、モスルの様子に関心が集まっている。米情報当局は、共鳴者らが殺害されたか、拘束されたかなどを追跡している。