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●昨晩、日本のバカメディアがおうむ返しの繰り返しで垂れ流していた、
イラクでの“サダムの立像”引き倒し騒動の映像について、
私はそのマンガチックな心理操作の側面に、下記の投書で
言及しました。
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イラクで天災バカぼんぼん♪ > 銅像倒壊の映像で、こんなこと があったらしい!
http://www.asyura.com/0304/war31/msg/476.html
日時 2003 年 4 月 10 日 06:53:56:
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●ところが、英国『インディペンデント』紙のルポによると、
あの“サダム銅像の引き倒し”場面は、アラブの広範な人々に
アングロアメリカ植民地主義への嫌悪感を植え付ける結果と
なっているみたいです。
●西洋人のジュスティン・フグラー記者が、アラブの人々の
心情をどれだけ理解できるかのか、という難しい問題は
あるとしても、スナップショット……というかメモ書き
程度の状況デッサンであっても、こうしたルポによって
状況を多角的な視点からみていくという姿勢には感服します。
団子軍にベタベタとくっついていって、欠陥品の団子菓子みたいに
どの報道機関もべったりと同じようなことを報じている
日本のメディアには真似ができないことですね。
日本のメディアは組織および個々のスタッフのこころざしと知恵と能力が
決定的に欠落しているのかも知れません。
……こういう情景スケッチは、報道の基本だと思うんですが、
それさえもできない日本のメディアはご愁傷さまですた。
チ〜ン…… 合掌
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英国『インディペンデント』(4月10日付け)
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=395688
Arab world dismayed at 'new colonialism'
【アラブ世界は「新植民地主義」に失望している】
By Justin Huggler
10 April 2003
The West may have watched the pictures of jubilant crowds in Baghdad with joy, but in the Arab world most people watched with dismay. Many turned their televisions off, unable to watch any more.
【西洋の人々はバグダッドの喚起する民衆の映像を嬉々として眺めているかもしれない。が、アラブ世界では大部分の人々がこの映像に失望している。それ以上見ていることができずに、テレビを消してしまった人も多い。】
Many Arabs who opposed Saddam Hussein's regime saw in the television pictures not the toppling of a ruthless tyrant, but the conquest of Iraq by a foreign occupying army. The most telling moment came when American soldiers briefly draped a statue of President Saddam with a US flag. "This is a new colonialism," was one Palestinian's reaction.
【サダム・フセイン体制に反対していた多くのアラブ人は、ブラウン管のむこうに、冷酷な暴君の政府を打倒した映像ではなく、外国からやってきた占領軍がイラクを征服する情景をみた。もっとも堪[こた]えた映像は、アメリカ軍の兵士たちがサダム大統領の立像を米国旗でおおうという束の間の椿事をとらえたものだった。「これは新たな植民地主義だな」と、テレビを見ていたパレスチナが声に上げたほどだ】
It was a dichotomy that troubled Arabs across the Middle East. "The lesson should be clear for Arab regimes in other countries," one Palestinian journalist said. "There is a big distinction between the people and the regimes who control them with tyranny. The Iraqis understand that the Americans did not come as liberators but to take control of their oil."
【(「ブッシュを“悪”と決めつけてそれを倒せば“善”がやってくる」といった類いの)単純な二分法は、中東全域でアラブ人を憤慨させてきた。「ほかの地域のアラブ国家もここからはっきりと学んだことでしょう」とパレスチナ人ジャーナリストが言う。「人民とそれを専制によって統治する政体との間には、大きな違いがあります。イラクの人々はアメリカの連中が“解放者”としてでなく、自分たちの石油を支配しにきたことをよくわかっているのです。」】
The US is also mistrusted because it is seen as pro-Israeli in its attempts to mediate in the conflict between Israel and the Palestinians. Few have any faith in George Bush's promise to pursue the "road-map" peace plan that calls for a Palestinian state.
【おまけに米国は、イスラエルとパレスチナとの紛争に関与してきたこれまでの姿勢から、イスラエル寄りだと見られて信頼されていない。小ブッシュはパレスチナ国家の実現を求める「みちすじ」の和平プランなるものを言挙げしているけれども、それを本気で信じている者など皆無にちかい。】
Just about the only people celebrating in the Arab world outside Iraq were Iraqi exiles. Some were sitting watching the scenes from Baghdad in coffee houses in Amman, Jordan, with tears in their eyes.
【イラク国外のアラブ世界で、浮かれ騒いでいるのはイラクからの“脱国者”くらいなものだ。アンマンやヨルダンのコーヒーハウスで、バグダッドからの映像をテレビで見ながら涙を流している人たちもいるのだ。】
But among other Arabs there was little joy. In Cairo, where people crowded round windows of electrical stores to watch scenes from Baghdad on televisions, some dismissed the Iraqis celebrating in the streets as "illiterates". "It is only the thieves and the looters who are celebrating," an Egyptian lawyer told the BBC.
【それどころか、アラブ人のなかには、喜びとは程遠い反応をみせる人々もみられる。カイロでは電器屋の陳列窓のまえに人だかりができ、テレビが流すバグダッドからの映像に見入っていた。イラク人が街頭に出て歓声を上げている場面をみながら「バカどもが」と吐き捨てるようにいう人たちもいた。「はしゃいでいるのは泥棒と略奪者だけじゃないか」とエジプト人の法律かがBBCに語った。】
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